精神的な疲労が溜まったら、
A.運動で解消
B.食事で解消
不調の原因は腸内環境にもある
現代社会は、ストレスだらけです。とりわけビジネスパーソンは精神的疲労が蓄積し、疲労困憊している人は少なくないでしょう。
では、その疲労をどう取り除くか。スポーツで汗をかく。カラオケで歌いまくる。飲んで騒ぐ。人それぞれ、いろいろなストレス発散の仕方があると思いますが、実際、そのことで精神的疲労がどれほど軽減されたか、追跡している人はいるでしょうか。結論から言えば、「実はそれほどでも……」という人が多いのです。
なぜなら、メンタルヘルスの不調は「腸内環境」に原因があることが多いのです。
私の便秘外来には、毎日多くの患者さんがやってきます。こうした患者さんの中には、うつ病を患っている方や、メンタルヘルスの不調を抱えている方が少なからずいます。
こうした患者さんの便秘や下痢が改善すると、実は鬱症状やメンタルヘルスの不調がなくなる場合が多いのです。
なぜか。それは腸管が血液の質を決める働きを担っているからです。栄養を含んだ良い血液が送り出されているならいいのですが、腐敗物質や毒素を含んだ悪い血液が全身に回っている場合は、当然、体のあちこちで問題が出てきます。
太りやすくなる、全身の疲労感、老化なども、腸内環境の悪化がひとつの原因です。
さらに、この時、血液中の赤血球も変形し、酸素の運搬がうまくいっていないことがわかっています。結果、全身の細胞は、酸素不足の状態に陥ります。やがて細胞の生命力が失われていきます。
脳も血流不足、酸素不足に陥っていますので、働きが低下します。これが、マイナス思考を生み出している要因だと考えられるのです。
ということは、換言すれば、「腸内環境を整えれば、メンタルヘルスも整う」ということになります。