発症には、「糖尿病」と「高血圧」が最も大きく影響します。 また、肥満、メタボリックシンドローム、脂質異常症、高尿酸血症も影響します。 つまり、食べ過ぎや運動不足といった長年の生活習慣が原因になることが多いのです。 さらに加齢と喫煙も影響します

 

血管の石灰化が脳卒中や心不全の原因に 慢性腎臓病のリスクとは

リンが血液中に増えると、カルシウムと結びついて血管に沈着し石灰化しやすいのです。石灰化した血管は硬く、また狭くなります。こうした石灰化は全身の血管に及び、脳卒中や心筋梗塞が起こりやすくなります。

また、腎臓の働きが低下すると、水分や塩分を十分に排出できないため、血液として循環する体液の量が増え、その結果 心臓の負担が大きくなり心不全が起こりやすくなります。

こうしたリスクは十分知られていません。しかし慢性腎臓病の人は、透析治療にいたる前に脳卒中や心不全で死亡するケースも少なくないのです。