http://www.shinyuri-hospital.com/column/column_201902_2.html

 

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人間は鉄が無くては生きていけません。

鉄は体内の酸素の運搬や貯蓄に強く関わるから。

欧米では小麦粉などの日常食材に鉄分を添加した、鉄不足の女性に妊娠を控えるよう勧める国もあるのに対し、日本はこれといった鉄不足対策は行われていません。

特に55歳以下の有経女性の大半は鉄不足となっているのが現状です。

 

 

鉄不足は貧血のほかにも次のような様々な症状を惹き起こします。

① 骨・皮膚・粘膜の障害(あざ、コラーゲン低下による骨・肌異常、爪・毛髪・舌異常)
知能・情動への影響(不眠・集中力低下・学習障害・うつ・パニック障害)
③ ホルモンへの影響(甲状腺ホルモンの成熟障害、不妊症)
④ 白血球・免疫への影響(抵抗力の減少)
⑤ 消化系に及ぼす影響(嚥下障害、食欲不振、下痢、便秘、氷を好んで食べる)
不定愁訴:頭痛、イライラ、耳鳴り、肩こり、寝坊癖、疲労、むずむず脚など

これらの症状が鉄不足からくることに気付いてない方が大勢いますので要注意です。

 

健康診断などの血液検査で貧血ではないから鉄不足は無いだろうと考えてしまいがちですが、貧血でなくとも潜在的鉄欠乏の方は相当数います。

血液検査項目の赤血球数、Hb値などに続いて「MCV(平均赤血球容積)」という項目があれば注意してみてください。

 

なぜ鉄が不足するとメンタルが不安定になるかというと、やる気を高めるノルアドレナリン・ドーパミン、興奮と抑制のバランスを調整するセロトニンといった脳内神経伝達物質が、タンパク質を原料として造られる際に鉄が必要だからです。

 

「ヘム鉄」サプリメントの服用も有効です。
鉄が充足されれば吸収しなくなるだけですので鉄過剰に陥ることはありません。(過剰が良いわけではありませんが)出来れば血液検査でフェリチン値(貯蔵鉄)が60~100ng/ml以上になるまで補充したいところです。

 

日本の食習慣は西洋の食習慣よりも健康によいと一般には信じられているが、これは必ずしも正しいとはいえない。金子雅俊博士(理学博士)は、日本の食習慣に起因する病態の1つが貧血である事を発見した。

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食事摂取基準の上限量(過剰摂取による健康障害をおこすことのない最大限の量)は、女性では18歳以上で40㎎、男性では18~29歳で50㎎、30~49歳で55㎎、50歳以上で45㎎と設定されています。

https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-tetsu.html

昔は鐵瓶でお茶を飲んでいましたが、今はペットボトルです。