「バランスの良い食生活」という耳障りの良い言葉は曲者です。
確かに、人間は食べている物で造られているので、食事の選択は重要です。
バランスの良い食事など、みんなの顔が違うように個人個人違うので良く理解しないとなりません。
ヒステリックでなく特定食品を避けたり、必須栄養素をアレルギーのない食品から摂るためには
自分で理解するまで、それ相当の時間はかかるでしょう。育った環境も影響してきます。
相撲取りが体を大きくするためにわざと食べるのは、スポーツ選手の
ドーピングと似ていて決して、寿命を長くはしないでしょう。
腹がへれば元気はなくなりますが、充分食っているのに元気が出ないのは
食べているものに原因があると考えるのも当然です。食わない方がましです。
元気がない人は例えば、糖質摂取に偏っている人、ジャンクフードを多く食べ
クッキーや、ケーキやスイーツ、アイスクリーム、甘い菓子パン、コンビニ弁当などで
糖分と食品添加物を過剰に摂って、更に糖分の仲間である
精製した炭水化物やトランス脂肪酸をどんどん食べています。
トランス脂肪酸を含む食品がどういうものかを知るのは非常に重要です。
脳は脂肪分が大変多い部位ですし、細胞の膜は脂質で出来ています。
細胞の核を取り出しても細胞は死にませんが、細胞膜を剥がすと細胞は即死します。
そんな大切な細胞膜がWHOが絶滅させたいというトランス脂肪酸になったりしたら大変です。
リン脂質を持つレシチンを含む大豆製品は、その意味でも重要な食材です。
元気のない人は、糖質の塊みたいな缶ジュースや缶コーヒーを飲んでいるでしょう。
てっとり早く、糖質を摂取しないとATPが作れないので、ATPをすぐに作れる糖質を体が要求するのです。
そして、その甘さで一時的に鬱気分から抜け出せて、ペットボトルのジュースはいいなぁとか、勘違いするのです。
人間関係の心理的なストレスなんて微々たるもので、最大のストレスは食べものから受けています。
本当は、テキトーな食事で、ビタミンや、ミネラル、タンパク質、脂質が不足し栄養不良になって
元気が出ていないのです。充分食べているつもりですが偏っているのです。
いくら食べても元気が出ない食べ方で太ってしまったりします。偏りは誰にでもあります。
過食症で太ってしまった人はATP不足もあります。意思が弱いとかの問題ではありません。
ストレスに強くなるにはタンパク質が必要なのです。薬ではありません。
元気になるために、ATPを食べものから作る必要があります。
ATPは生体のエネルギー通貨とも呼ばれる重要なもので、あらゆることがATPを使って行われているのです。
ATPは、筋肉を動かし、栄養素を分解し、栄養素を合成し、体を温めます。
体を温めることが出来ると、鬱状態どころか癌にもなりにくくなります。
ATPはどのように作られるかというと「糖質」「脂質」「タンパク質」は全てATPの元です。
じゃあ何を食べてもいいかというと、そう簡単ではありません。
ATPは栄養素を分解したり、合成したりするのに使うので、
食べ物からATPを作るために、ATPが使われてしまうことがあるのです。
糖質の下手な摂取では、ATPが減り元気がなくなってしまいます。食っても食っても元気は出ないのです。
糖質の分解には2種類の方法があって、ATPが増えるか増えないかで、「嫌気性回路」「好気性回路」があります。
嫌気性回路ではATPが減り、好気性回路ではATPが増えます。
嫌気性回路では、借金して借金を返済するパターンなので、借金は減りません。
嫌気性回路がまわり出すと食べても食べても元気が出ることはありません。
元気になろうとどんどん食べ、激太りになることさえあります。例えば
嫌気性回路・・・・ATPが減る(マイナス6)
好気性回路・・・・ATPが増える(プラス38)
ATPを増やして元気になるには、好気性回路を回す必要があり、ビタミンB群やマグネシウムを摂ります。
この2つが「糖質」に比べ少なすぎると嫌気性回路がまわり、食べれば食べるほど元気がなくなります。
甘いものや炭水化物が好きな人は、ビタミンB群、マグネシウムを多めにとらなければなりません。
鉄分不足になるとATP合成ができなくなるので、ATP合成力を保つには鉄分をとる事が重要です。
鉄分が不足しやすいのは女性であれば、生理・妊娠・出産のときでそのときイライラし易くなります。
男性は鉄分が不足しづらいですが、個人個人異なるので、まあ元気が出ないなら鉄分不足を補いましょう。
そういう意味では、実はみんな栄養失調とも言えます。
脂質をエネルギー源にするケトジェニックダイエットは効率が良いのです。
ふつう身体は、糖質をエネルギー源に動いています。「糖質」を摂るのをやめると、身体は「糖質」の
代わりに「脂質」をエネルギーにしますが、「脂質」は大変効率の良いエネルギー源で、
ATP増加の面で見ると。「糖質」の4倍の効率があります。「糖質」を摂るのを辞めることで
「脂質」が使われ始め、身体がエネルギーに満ちあふれ、鬱が吹き飛びます。
ATPを激増させて元気になるには、基本は鉄分、ビタミンB群、ビタミンCです。
ビタミンCは、脂肪酸をミトコンドリアの中に取り込むために必要で、
ビタミンCが増えると脂質が取り込みやすくなるからです。亜鉛も重要な栄養素です。
ビタミンEは、ビタミンBとビタミンCの効果を強める作用があります。
精神病やガンにも効きます。うつ病、パニック障害、統合失調症、その他の精神病、
ADHD、摂食障害、神経難病、がん、糖尿病、膠原病に限らず、
ほぼ全ての疾病に効果があり、睡眠薬や抗不安薬も不要になります。
「分子整合栄養医学による治療」というのはATPを増やす食事で元気になる方法です。
食事によりATPを増やし、元気になります。
人の感情も脳内物質があるかどうかなので、脳内物質は食べたものから生成される為
「鬱」「落ち込み」「幸せ」や「怒り」といった感情も、食べたものに影響を受けるのは当然と言えるでしょう。
とどのつまり、人間は食べている物で造られています。飲み物や空気に異常がなくて、
ATPの回転が良いはずなのに病気であれば、薬という毒物を取り込んでいないか疑います。
まとめると、加工肉でない牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉や大豆製品でタンパク質を摂り、
鉄分や亜鉛をほうれん草や海苔や大豆や抗酸化食品のゴマやサプリで摂って
ビタミンB、C、D、Eを摂って、自然でない加工食品は極力摂取しないことです。
ゴマや大豆は、グルテンやカゼインなどと同様、アレルギーには注意します。
糖分やジャンクフード、ソフトクリーム、ペットボトルのジュース、果糖添加の野菜ジュース、
ケーキ、クッキー、トランス脂肪酸含有の食品を極力避け、葉物野菜を摂取して腸内環境を整えて
生体のエネルギー通貨とも呼ばれるATPを増やせば、落ち込んだ気分を元気に変えられるということのようです。
糖質を摂れという反対学説もあります。自分の体と頭で確認
このレポートも、やや、反対学説です→マクガバンレポート
『動物としてのヒトを見つめる』(島田彰夫著・農文協)では
牛乳の消費量の多い国では結腸ガンや直腸のガン、乳ガンや
肺ガンの死亡率が高く、日本的な食生活の代表として
『味噌汁』を使って調査をした結果、『牛乳大好き』の人たち
の視力がもっとも悪く、『味噌汁好き』の人たちの
視力がもっとも良かったそうです。
アメリカでも以前、牛乳を飲め飲めといった時代がありました。
現在、アメリカの食事指針では牛乳は
週に2,3度程度の摂取が適当とされています。
このように、強力な反対学説が2つ並ぶ場合には、自分で考えるしかなさそうです。
わたくし的には、炭水化物中心は好ましくない、砂糖は最悪、タンパク質中心で、加工していない肉でも、魚肉がいいような感じで、大豆アレルギーがないのであれば、植物の大豆たんぱくを多めに摂取して、白いご飯、ラーメン、うどん、パスタ、食パンは少なめに、たまに食べるくらい。菓子パン、ケーキ、日本製クッキー、インスタントラーメン、レトルトカレーはご法度、ソフトクリームや清涼飲料水やオロナミンCのようなソフトドリンクもご法度、加工肉も全面禁止、コンビニ・スーパーの弁当ご法度で、自宅で手造りで食べるということかなと思います。牛乳はあまり飲まず、鶏卵は食べます。味噌汁、納豆は大賛成です。