中央区議会議員のかみや俊宏です。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

今回も全国で初めて開催された全国ナウマンゾウサミットについてご報告します。

サミットの翌日、1月19日(日)に年に4回トルナーレ広場で開催されている「浜町マルシェ」で様々な関連イベントが開催されました。

 

・三遊亭朝橘師匠によるナウマンゾウ創作落語

・江戸屋まねき猫師匠によるナウマンゾウ声帯模写

・滋多賀町立博物館長 高橋進 先生による講演会

・ナウマンゾウペーパークラフト工作

・ゾウ化石の展示

・ゾウ関連のおえかきパラダイス

 

今回のサミットの企画は2023年3月に「浜町標本」の発掘者である滋賀県立琵琶湖博物館 名誉館長 高橋啓一 先生をお招きしての記念講演会終了後にスタートしました。

ご了解をいただけましたので、両日参加くださった高橋啓一先生の所感を以下に紹介させてください。

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私がナウマンゾウに関する町4つに集まってもらってサミットをしたら面白いとメールしたのは、2023年の3月でした。それから、皆さまにご相談し、皆さまのお力で見事に実現することができたのは、素晴らしいことであったと思います。

 

しかも、私の予想をはるかに上回る内容で開催できたことは、ひとえに浜町の皆さまのおかげがあってこそと感じております。また、各地の皆さまには、町長、区長を始め、お忙しい方々のサミットへの参加が可能となったのは、皆さま方の普段の実績があってのことだと思います。ありがとうございました。

 

私と多賀町の高橋館長は、サミット翌日のマルシェにも参加させていただきました。ビルの敷地に並んだおしゃれなテントを使ってのマルシェにはたくさんの地元の方たちがおいでになって、にぎやかでした。

 

その彩にかざられて、一見、場違いとも思われる多賀町のアケボノゾウの段ボール全身骨格、アケボノゾウのお絵描き歌、レプリカ標本の展示、そしてエリアマネジメントさん企画のナウマンゾウのペーパークラフトや塗り絵などが行われたことで、マルシェに買い物に来られた方々にもゾウ化石に興味を持っていただくきっかけになったと思います。

 

郷土資料館でのナウマンゾウ展示の開催とも相乗効果もあって、企画展示のことをご存知の方も多くおられましたし、浜町のナウマンゾウのことをお話することも容易でした。浜町駅のところに設置しているナウマンゾウの看板も効果があるように思いました。中には、ゾウ化石に本当に興味を持っておられる方もいて、私が浜町のナウマンゾウの発掘に参加したと言ったら大変感激されていました。

 

そして、何よりも私が感動したのは、当日2回開催された多賀町の高橋館長のゾウ化石の講演会、江戸屋まねき猫さんによるナウマンゾウの声帯模写、三遊亭朝橘さんによる浜町の町の歴史や浜町ナウマンゾウについての創作落語です。

 

高橋館長は星の専門家であるにも関わらずみごとにゾウ化石についての説明をはなし家さんのようにされました。普通なら、来場された方はその後にある演芸が待ち遠しいはずですが、高橋館長の話を熱心にお聞きになり、なぜ、講演の後にゾウに関する演芸が行われるのかの理由が腑に落ちたことだと思います。

 

続く、まねき猫さんの声帯模写は、ナウマンゾウの勉強をちゃんとされた上での芸で、ナウマンゾウの頭骨のふくらみが声に影響するとの仮説がだされていました。

さすがに声のお仕事をしているだけに目の付け所が違いました。

迫力あるゾウの鳴き声、参加者全体にゾウの声の大合唱をさせる方法で知ってもらいたいことを楽しく伝える方法には感心しました。

野尻湖のナウマンゾウ博物館で行っているナウマンゾウの音声案内にも言及してくれていましたので、もしかしたら、野尻湖博物館の音声案内利用件数が増加しているかもしれません。

 

そして、極めつけは朝橘さんの落語です。テンポよく流れるように進む落語は、浜町の歴史や町が誇るべきものが満載で、その中にナウマンゾウ浜町標本も仲間に入れてもらっていることに私は、笑いながらも胸が熱くなり、本当に涙がでそうになりました。自分の研究してきたゾウが町の歴史の一員として迎えいれてもらい、町の人が喜んでくれるならば、研究冥利に尽きるというものです。

 

そして、こうした広がりこそが、ナウマンゾウサミットがめざす方向性であると感じました。私にはナウマンゾウの話しや浜町標本の話しを淡々と話ことしかできませんが、声帯模写や落語、染め物の玄人がナウマンゾウを語るとこうなるのだということを知らされました。これは強い衝撃を私の脳と心に与えました。

 

サミットはこれからも継続する方向となりましたが、これからは、各分野の玄人がナウマンゾウを語るとどうなるかということや、各地の地域の方が語るゾウと我が町のようなことを積極的に行いたいものです。

 

サミットのゴールは、首長さんたちに火をつけることではなく、地域の方々が町の自然、歴史、文化、町づくりで燃え盛ることです。

 

そして、行政がこうしたことの大切さに心から気付くことです。

 

サミットをやってみて、一過性の観光を推進することで終わるのではなく、住民が主体となった町づくりの上に観光が載っていることの大切さを浜町の皆さまから実感いたしました。

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初日のサミットは各自治体の首長がお集まりになることのメッセージ、各地の連携の可能性、ゾウ化石の学術的価値の高さについてなどを学ぶ機会となり、二日目のマルシェではまちおこしや観光振興に繋がる可能性を学ぶ機会となりました。

 

そして何よりも、地域の方々が地域を大切に思う気持ちと高橋啓一先生のこれまでの研究の成果とが見事に一つの形になったものと思い、私自身も地域住民の一人として胸が熱くなりました。

 

今回のサミットを契機として各地の連携が進んでいくことを期待したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!