24日大道芸を見てきました。


函館出身の大道芸人「ギリヤーク尼ケ崎さん」の青空舞踊公演。
函館グリーンプラザにて。
パーキンソン病や脊柱菅狭窄症と戦いながら89歳満身創痍の体で
踊り続けておられる。
函館は5年ぶり。
いつも見逃していて、悔いが残っていたものです。

今回は津軽三味線二代目高橋竹山さんとのコラボ。

自分も大道芸「オルガン奏者」写真家をしていた「紀あささん」が
黒子役をかってでて、サポート。
会場の準備設営に始まって司会から、体が不自由になっている
ギりヤークさんの手となり足となりサポートしておられました。
ギリヤークさんをこのままに埋もれさせてはいけないとの
並々ならぬ決意があって、押し掛け、黒子にと望んだという。
今は紀あささんなしではギりヤークさんの大道芸は成立しないだろうと
思わせるものがありました。

ギリヤークさんは車イスで登場


か細い声で、しかしきっぱりと、大道芸人である誇り、日本人である誇り、
日本文化を守り続けたいとの意思を伝え、「今日精一杯踊ります」。

今日は最初にもどって化粧をして身支度するところから始めたいと言う。
黒子さんの手を借りて・・・




「じょんがら一代」で幕開け。
89歳満身創痍の体ではかつての身をよじっての踊りはない、
しかし観客の脳裏には、
いや、
ギリヤークさん自身はかつての己で踊っている。
それらが伝わる動きであった。
(私はテレビで見たかつてのギリヤークさんを思い出しながら・・・)

高橋竹山さんの歌と三味線に合わせての踊りは観客(女性のみ)と子供も巻き込んで、観客の手拍子、やんやの喝采で・・・



二代目高橋竹山さんの歌と三味線
すばらしい!

「果たし合い」は昨年発表、俳優の「近藤正臣」さんとの約束であったという。


手にし、首からかけた刀の鍔で並々ならぬ「果たし合い」の気合いが感じられた。

近藤正臣さんからの祝い幟もはためいて・・・

ギリヤークさんは数多い大道芸人のなかで、半世紀にわたり踊り続け
ニューヨークでも絶賛を受けたという。
今も国内大道芸人のなかで2位という。

最後の「念仏じょんがら」は最後まで大道芸人であることを許さなかった
と言う母の遺影を手にしながら「祈りの踊り」を
頭から水をかぶり数珠をふりながら・・・

きっとお母さん
「まだ踊ってるのかい、わかった、わっかった、もういいよ。
もう許しているよ」と。
言っておられると思いました。




思わず手を組み合わせたり、涙がにじんでくるのを感じながら声援を送りました。
観客約600人(と今日の新聞)の割りには投げ銭が少なかったように思いました。

私?
もちろん、小さな豆のし袋にぎっしりいれて(といっても雀の涙ウインク)
投げました~。


ギリヤークさん
最後のご挨拶
「来年のオリンピックの時にも、踊って、日本人のため日本文化を伝えたい」。

お元気で、頑張ってください。
今日の日をありがとうございました。
充実した時間を持てました。


ありがとう!

ブロガーさんへ
あなたのお近くで公演があったらみてください。
きっと、きっと、
日本人の誇りが心に残ります。


(@^^)/~~~またね