東証一部上場企業の社長(当時)が、冤罪事件に巻き込まれ、無罪となるまでの体験談です。
少しずつ読み進めるつもりでしたが、引き込まれる面白さで、2日で読み切りました。
感想としましては、
・時系列も含め、文章がしっかりしており、著者の山岸さんは、記憶力含め、非常に優秀な方であると伺える。
・山岸さんが、優秀な弁護団に依頼できる経済状況であったことが、無罪の少なくとも一因であったことは間違いない。
・相変わらずの人質司法。保釈のための創意工夫が素晴らしい。
・録音・録画がされても、ひどい取り調べ。机をたたくというのは、私の経験上、警察でも聞いたことが無い話でしたが…。
現在、山岸さんは国賠訴訟を提起しているということであり、少しでも検察の反省、人質司法の改善につながってくれればと思います。