6/21 熱があるなか手術日が決まった。
ロキソニンを処方してもらったが熱下がらず。
6/22 朝、39℃ 解熱剤で上がったり下がったり
6/23 朝、39.4℃ おかしい。
首の痛みは背中にまで。
癌でお世話になっている◯病院に連絡。
熱が下がらない。どうしたら良いか?
近所の内科を受診しても良いか?大丈夫と。
5/30 盲腸がんの疑いから手術日が決まるまで、きっと表には出さないが、彼には相当なストレスが掛かってたんだ。
自分の身体の事、お金の事、仕事や近い将来の事。
穀潰しなんて思ってごめん
内科到着。
以前受診した腹痛は盲腸がんだった事。肝臓に転移がある事。手術が控えてる事。今の症状を伝えた。
(血液検査異常無し、腹痛は風邪と診断された医者は嫌だったので他の病院を勧めてケンカになった。病院嫌いの彼が珍しく自ら行くと言うのは、きっと相性が良いのだろうと諦めた。)
診断結果 「ヘルパンギーナかもねぇ。今、大人の感染も時期的に増えていて、免疫力も弱くなってるからねぇ。これから大変だけど頑張って!何かあったら力になるから何でも言って」
薬処方 帰宅
6/24 朝から熱下がらず。
背中の痛みが酷くなった。
別室で休む彼の様子を見に行く。
う~う~唸る。冷やせ、揉め、あっち行け。
あぁ遂に始まったか子供返り
あれ食べる❗これじゃない。
やっぱり使えないからあっち行け。
あまりの理不尽に
病気で◯ぬ前に◯すぞ、◯ねと叫んだ
それだけ減らず口叩けたら大丈夫だね
その夜はお互い別室で顔を合わせなかった。
6/25(日) 朝方 やっぱり気になる。
彼は病人だ。私も試されてる。よし
彼の部屋を覗く。食べかけの生きゅうりとセロリが頭の上に。
大腸に腫瘍があるのに、こんな繊維質のものを生で食べるなんて正気じゃない❗
落ち着け、ここでキレたら敗けだ。
大丈夫?
頼む、ほっておいてくれ。
もう、どうでも良い。病院も行かない。下血した。
どれくらい?
知らねぇよ!あぁ~うぅ~起きられない。
ハイハイ。痛いねぇ、辛いねぇ、
次、トイレに行ったら流さないで見せてね。
はぁ?んな事しねぇよ、アクエリアス持って来て。
ハイハイ。ゼリー位は食べられる?
いらない。
少し栄養取ろう
全種類、買っておいて良かった
ぶどう味とストロベリー味を半分ずつ位飲んでからの あっち行け!笑っ
ハイハイ。何かあったら呼んでね。
それから、数mの距離で携帯連絡。
21:00 ほら、そんなに見たいなら見せてやるよ。
トイレから彼の声。
ハイハイ。どれどれ~
血の気が引いた。
咄嗟に動揺を隠した。
今、彼に悟られたら駄目だと本能が警告した。
あぁ、少し出始めたね。念のため、病院に確認しようね、その方が安心だもんね。
便器の中は、飲みきれなかった赤ワインを流したそれだった。