本の紹介「病院のブランディング/岩堀幸司 編・著」
都志デザインの本田です。今日は本を紹介します。
病院のブランディング―病院を知り、病院をつくる101のポイント/岩堀幸司
様々な建築の中で恐らく病院ほど複雑で難易度の高いものは無いでしょう。
ドクター、看護士の動線。患者の動線。来館者の動線。物品搬入の動線。あまりにも多い動線が交差します。
各々の部所は高度な機器を扱うためのインフラが整備されていなくてはなりませんし、極めてクリーンな環境を保持する設備も必要です。
また時流によって常に変化する医療に対して、各々の機器と空間は柔軟に変化対応が可能でなくてはなりません。
さらにこうした機能だけでなく、患者が、医師や看護士が、安心して和やかに過ごせる空間を提供しなければなりません。そしてその快適性は安全性に裏付けられたものであることが必要です。
この本は病院を知る上で必要な事柄を101のポイントで幅広く、判り易く記しています。
地域の視点、経営者の視点、医師の視点、看護士の視点、患者の視点、設計者の視点。
その中で特に印象に残ったものを挙げてみますと、
「家具の調和が内装より印象の決め手になることも」
「待合室のいすは、あえてランダムに配置するほうが効率的かつ快適」
「病棟ごとにさまざまな配置が可能なように広い無柱空間も大切」
「建築デザインで極力「開放感」「閉塞感の除去」を工夫する」
といったキーワードです。
実はいずれも今私が直面している問題を端的に表しています。
一度建ててしまったものはなかなか直せません。でも時代の変化が空間の変化を求めており、その速度は結構速いのです。
そんな時、最も対応が簡単なのは家具の更新やレイアウトの変更です。
たったこれだけのことでも十分効果が出るでしょう。早速今後どのように実践するか、頭の中で青写真を描き始めています。
後者の無柱空間や開放感は、より大きな意味での空間の捉え方です。
医療や介護の30年、40年先のことは、正直誰にもわかりません。
しかし、先々まで自由度の高い建築空間を計画の初期段階で設定することは可能であり、今も一生懸命考えながら絵を描いています。
他にもためになるキーワードが沢山記されています。日めくりカレンダーのように、毎日少しずつ読み返してみると良いかもしれません。
ここで全部紹介出来ないのは残念なのですが。
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介護施設セミナーと見学会
1月29日、群馬県昭和村の公民館において介護施設の運営についてと施設についてのセミナーと見学会を行いました。
第一講座は、船井総研のチーフコンサルタント。
介護施設運営での重要ポイントをの講座。さすが、なるほど、と人を引きつける話術と内容。
経営コンサルタントの知識と見識には、みなさん感じ入っておられました。
介護に携わる人材の確保はどうしたらいいの?
介護施設の運営のポイントは?
ITの時代に対応してゆくこととは?
第二講座は施設の基準とコストの話。安くいいものをつくるこつ、わかっていただけたかな。
特養は、5年前に作った、全室個室ユニット型と昨年できたばかりの、新型にほとんど近い超コンパクト型の
施設を見学いただきました。
設備や部屋の広さに興味をもって見ていただきました。
最後のアンケートではみなさん満足の評価を多くいただけましたので、一安心でした。
見学会の様子
見学後の懇談、






