免震構造 | 病院・介護施設の改修・増改築の得意な設計事務所ブログ

免震構造

友人の事務所で市民病院の設計をはじめました。

これから作る施設で、場所は茨城県です。

当然ではないですが、免震構造が採用されました。


今回は、当社が担当した免震構造のビルについて説明したいと思います。

中央区のコレド日本橋の向かいのAMPMの入っている旭洋ビルがそうです。


ビルを外から見ると、地上から2mくらいの所ですき間(免震スリット)が入っているのが

わかると思います。そこでビルを、上と下に真っ二つに切ったのです。

しかも、2階から上は、業務を続けながらです。


スリットの内側、、1階の19本の柱の上には、積層ゴムの免震装置が挿入されています。

そして、建物の揺れを調整するために3ヶ所のオイルダンパーが設置されています。


AMPMの中に入って、スリットのところを見ると、こちらはパネルでふさがれています。

これは免震装置を保護する耐火被覆です。


さらに見えない所では、設備配管もすべて変形追従装置がついています。

エレベーターも同様に、途中での変形に対応する特別なエレベーターになっています。


免震ビルは、揺れが通常の耐震ビルよりも大きいのです。注意しないといけないのは

揺れて隣のビルとぶつかって壊れないようにという対策です。

これに前述のオイルダンパーが威力を発揮するのです。


積層ゴムの免震装置の寿命は当初40年程度と言われていました。40年後に

大改修するのは大変。 現在では70年以上もつという、高性能の製品ができて一安心です。


又揺れが大きいので、家具やOA機器の転倒防止策が必要です。


このビルは、築40年で建て替えると規模縮小になってしまうところだったのです。

コレドの再開発が決まっていましたので、オフィスの価値を減ずることなく、耐震性能を確保することが

ビルの海外の投資家から求められたのです。


欧米では耐震性能の高いビルはビルの保険料も低く、家賃も高いのです。日本の保険や税務の制度などは

そういったことに対応していないという意見が、よく聞かれます。


この中間階免震を担当された構造技術者は、元日建設計の川合廣樹 博士です。

川合 博士は 新宿の超高層ビルのなかの大型アトリウムの屋根、NSトラスを設計されたことでも

有名です。


作っては壊すということばかりではなく、古いものも有効に活用するという時代の先鞭をつけた

建物でした。


都志デザイン


馬場 正三  www.toshidesign.com



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