『人間に超能力はない』
 
 
 
さて、いきなりの見出しだが、でもそのとおりである
昔は、それとわからずに霊や妖怪などの仕業としていたが、 今日では科学や医学で、ほとんどが解明されているのが事実だ
しかしながら、未だ解明されていない摩訶不思議な現象は存在する
 
 
複数の人が同時にそれを見たり、体験したりと
しかし、それも解明されるときはくるだうが
 
 
今後、脳には未知なる機能や役割、身体における未発見な能力が発見される可能性はあるだろうが、今や「超能力」は存在しないといってもいいだろう
 
 
そして、近年いわれる「霊視」も怪しい
心霊、霊的現象・スピリチュアル
このような類いのものは、トリックが介在しやすい
ここでは、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之を例にとってみよう
 
彼の成功は、かつて「霊能者」と呼ばれていた存在を「スピリチュアルカウンセラー」と呼び換えた戦略にある
江原啓之が、優秀な能力を持っていたという噂は昔からあり、当時、楽屋や撮影現場では、なんの前資料もなくものごとを的中させることが多かったという
しかし、その番組のディレクターらの話によると、江原啓之はゲストの話を担当のメイキャッパーから聞いたり、昔の雑誌に掲載されたインタビューなどを見たりして、事前調査をしていたという
メイクをしてもらう時は、素顔を見せるため、メイキャッパーには本音で話してることが多く、メイキャッパー経由の秘話も多い
また、過去のインタビューの内容をいちいち覚えている人などほとんどいない
言い換えれば、リーディングする前の江原氏は、かなりの事前調査をしてありとあらゆる情報を仕入れてから本番を迎えているのだ
このように本番の前に情報を仕入れて、本番に臨めば、他人が知らない情報を江原啓之に当てられたと言い出す人もいることだろう
この事前調査は、欧米などでは「ホットリーディング」と呼ばれ、超能力などと称する人物らがよく使う手法だ
また、「コールドリーディング」という手法もあり、これはその場で、その人の喋り方や歩き方、仕草などからその人の情報を推測する方法だ
シャーロック・ホームズが職業や個人情報を言い当てた手法である
言葉やイントネーション、顔色や歩き方などで出身地や健康状態などを察知するとされている
東洋医学では、顔つきや歩き方などで、身体のどこが悪いか判断する「見立て」があり、それもこのコールドリーディングの一つにあげられる
高度な技術と経験が必要なことから、これらも「超能力」と呼べるかもしれないが、我々一般的に思い浮かべる超能力のそれとは違う
また、超能力の判断に使われるESPカードも手品同様のトリックで当てることができるので、これもアテにならない
 
テレビ番組などは、当然トリックと事前調査だ
ただし、木村藤子だけは、未だそのトリックが判明していない
 
織田無道は、後に「自分に霊能力などはなかった」と公表しており、古くは、藤田小女姫がいるが、殺害されている
 
自分の未来は見えないのだろうか?などと思ってしまう
 
泉アツノはテレビ局が用意したキャラを演じ、最近ではメンタリストDaigoがいるが、彼は自分自身、心理学を卓越した心理マジシャンだと語っている
 
オカルト番組は、尚更酷い
「ビートたけしの超常現象㊙Xファイル」の事は有名だ
 
 
しかし、いくらインチキビデオを解析し、論破する言論を展開しても編集でカットされるのがオチだという
ただし、出演者が全員グルということはないらしい
 
CGを使ったインチキ映像、自称超能力者への優しい対応はあるようで、番組スタッフからも「インチキ映像に賛同しろとは言いません。黙ってさえいてくれればイイ」「自称超能力のトリックを見破る楽しさで参加してくれればイイ」ということだそうだ
ここまで、配慮されれば、余程のことがない限り、日本人は大人な対応をすることだろう(笑)
あとは、そういった場で名が売れれば、知名度も上がるからだ
同じ内容の本ならば、普通知った名前があるほうを買わないだろうか?
しかし、未だいかにもインチキ映像を本物のように扱う出演者たちがいる番組やDVDなんかが存在するのも事実だ
 
 
 
参考──
超常現象のつくり方・山口敏太郎著 
 
 
#都市伝説 #和歌山市 #バー #フリーメイソン #アニメ #オカルト #呪い #迷信 #おまじない #占い #怪談 #ホラー # #山口敏太郎 #ヤラセ #超能力 #超常現象 #霊視 #江原啓之