「幽霊を信じるか、信じないかはあなた次第です‼」
 
よく、幽霊をみた、霊的現象を体験したという人を見受ける
だが、信じる信じないのどちらにせよ、幽霊があらわれる可能性はあるのだ❗
それは、脳が生み出すものだからだ‼
 
──命からがら下山した登山者など、死の淵から生還した人々は、絶望的な状況下で「幽霊が現れた」と報告することがある
統合失調症の患者や、特定の神経疾患をもつ人々も、ときおり似たような経験を話す
科学者らが「存在の気配(Feeling of presence)」と呼んでいるものだ
 
スイス連邦工科大学ローザンヌ校の神経科医であり神経科学者でもあるオーラフ・ブランク率いる研究チームは2006年、『影人の幻覚誘導(Induction of an illusory shadow person)』という、科学ジャーナル誌では類を見ないタイトルの論文を『Nature』誌で発表した
その論文には、重いてんかんの若い女性患者の脳の側頭葉と頭頂葉が交差する領域に微弱な電流を流したところ、彼女は「影の存在」を見たと報告したと書かれている
 
さらに今回の研究も、てんかんや脳卒中による脳障害が原因で「存在の気配」を感じるようになった12人の患者を調査している
 
MRIスキャンで、これらの患者が最も損傷を受けていた3つの脳領域を、側頭頭頂接合部、島皮質、前頭頭頂骨皮質だったと特定し、これら3領域が、脳でこのような幻影を見せる領域だという
この領域は、見聞きしたものを姿勢や手足の関節や筋肉からのシグナルとを統合すると考えられている部位だ
 
さらに彼らは、ごく普通の人々に気味の悪い幻覚を体験させるロボットまでもつくり出した
不気味な「存在の気配」を健常者でも引き起こすために使用されたのは、スイス連邦工科大学ローザンヌ校のロボット工学者ジュリオ・ログニニにより開発された「マスター・スレーヴ・ロボット・システム」と呼ばれる方式のロボットである 
 
このロボットのアームに人差し指を挿入し、例えば被験者が突くという動作を行えば、ロボットは後ろから被験者の背中を突き返す(上の動画では45秒からこれら一連の動作が見られる)
被験者はあたかも自分で自分の背中を突いているような奇妙な感覚にとらわれるという
だが、その「突き」に時間差を与え、0.5秒遅らせてみると、事態はさらに奇怪なこととなる
被験者のうちの何人かは、後ろに潜む目に見えない存在によって背中を突かれたと思い込み始めたのだ
 
ブランクはこう仮説する
──通常、脳の部位に脳の感覚野に注意を引くためのシグナルを送る
しかし、ロボットがズレを生じ遅延すると、動作のシグナルと知覚の間にズレが生まれ、この不一致は現実的にほぼ起こりえない感覚であることから、被験者の脳はそれを何者かが背中を突いているという幻覚をつくり出してしまうのではないか──
 
 
カレッジ・ロンドンの認識神経学者であるクリス・フリスが行った研究では、このような感覚・動作の不一致は、統合失調症の症状のひとつであると示唆されている
 
──例えば、健常者はどうくすぐられるのかが事前にわかると、人はこそばゆさを感じないものだ
しかし、統合失調症の患者は自分自身をくすぐることが可能だという
これは、患者自身が始めた動作を、あたかも別の何かが起こしたもののように認識するためだと考えられている
同じように脳障害を持つ人々は、自身の心の声を何らかの存在に置きかえて認識してしまうのかもしれない
妄想症が頻繁に起こるゆえんである
 
しかし、最初に述べた死の縁から生還した人々が感じた絶望的な状況で「存在の気配」が感じられる理由については、ブランクもただ推測するしかないという
ある状況下では、酸素の欠乏が幻覚を見せやすくするのかもしれないし、また、配偶者を亡くして間もない人々は、彼らの存在を感じると報告するケースも数多くある
しかしそれらには、明らかにほかの心理的要因が絡んでいるということだと、ブランクは述べている
 
 
さらに、スイスのチューリヒ大学病院の神経心理学者ピーター・ブルッガー博士の研究によると、幽霊を見たとか、超常現象を体験したと思い込む効果の多くが脳の右半球に関連していることが判明している
実際に幽霊に遭遇するなどの心霊現象を体験したという人は多い
これはその人が嘘を言っているわけではなく、人間の脳がもともと超常現象などを見るようにできているためだそうだ
 
ヒトは、限られた情報から素早く結論を引き出すという、生物としての生存に不可欠な脳の働きによって、時として存在しないものを誤って検出してしまうことがある
 
例えば、上記の画像、人のようには見えないだろうか?
 
これは『輪郭誘導現象』、あるいは『シミュラクラ現象(類像現象)』と呼ばれるもので、3つの丸があると人の顔と思い込んでしまう現象のことだ
人類にとって、顔を認識することは、生きていくうえで極めて重要で、脳の大部分が顔を見分けて特定する処理に充てられていることがこれまでの脳画像研究からわかっている
人によっては、このシステムが過剰に働いて、至る所に目や口が見えてしまうのだ
心霊写真などはこの認知傾向によって部分的な説明がつく
 
また、日常生活では、相手の意図を理解することが不可欠だ
他人の行動の背景にある理由を検出する脳領域があるために、多くの人はまるで意味のない刺激についても、そこに人間の行動に似たものを見いだしてしまうことがある
これは『代理検出装置』と呼ばれる仕組みで、これが幽霊の存在を信じることにつながっている可能性があるという
その心霊現象を体験したと思い込む効果の多くは、脳の右半球に関連しているという
 
画像AとB、どちらの顔が楽しそうに見えるか?
その答えによって、心霊現象をよく見るタイプがわかるという
 
これは右脳派か左脳派かを見分ける簡易テストで、人間は画像をとらえた目とは反対側の脳半球を使ってその視覚情報を知覚しているので、図の左半分の情報は右脳に、右半分の情報は左脳に入力される
よって右脳派は、図Bの顔をより楽しそうに感じる傾向があり、左脳はならば図Aの画像を楽しそうに感じる
 
ブルッガーはこのタイプのテストを数百人の被験者に実施し、超常現象を信じる度合いを自己申告してもらったところ、超常的な体験をしたことのある人々は右脳の優勢を示すテスト結果になる傾向があったという
 
 
いままで、非科学的とされていた幽霊などの不気味な「存在の気配」
科学・医学の進歩によって、全てが解明されつつあり、夢も希望もなくなってきている今日だが、未だに説明できないこともまだ多く存在する
 
しかし、それもいずれ解明される時がくるのであろう
 
 
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