今回の話は私個人の備忘録としての記録なので、少々堅くなっているので、あまり読むことはお勧めしません真顔

まぁ、興味がおありの方は、どうぞご覧ください

ウインク

 

 

 

 

 

恐怖───


人間ならずとも、少なくとも哺乳類に関しては持っている感情だ

恐怖というのは実に厄介なものだ

その感情が邪魔して、行動がとれなかったり、はたまたその結果に支配されると身体にまで異常を来す時がある

 

 

 

今日は、そんな「恐怖(怖さ)」への耐性について書いてみたいと思う

 

 

 

 

昨年の11月、理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター記憶神経回路研究と国際共同チームらが、恐怖があらかじめ予測されると、恐怖体験の際に感じる恐怖の強さを抑制し、過剰な恐怖記憶の形成を防いでいることを発見した

 

 

 

恐怖体験に関する記憶は、危険の予知など、生活に必要な能力だが、必要以上に強い恐怖記憶の形成は、ストレスと関連した不安障害の一因となり、同時にこのような嫌な体験に関する記憶によって、事前に危険を予想し、身を守ることができるという

しかし、恐怖記憶は我々にとって常にプラスに働くわけではなく、新たに過剰な恐怖記憶を形成してしまうこともある

 

 

 

恐怖記憶が我々にとって有益に働くためには、実際の体験に見合った適切な強さの恐怖記憶を形成する必要がある

言い換えると、「怖い or 怖くない」ではなく、「何が、どのくらい怖いのか」を学習する必要がある

 

 

 

ラットに音を提示した後に、弱い電気ショックを与える訓練を行うと、ラットは「音がなると、次に電気ショックの到来を予測することを学習」し、音に対して「すくみ反応」という恐怖反応を示すようになる

 

 

 


この「恐怖条件づけ」では、恐怖反応の強さは訓練を繰り返すたびに増加していくが、それを十分に行うとそれ以上訓練しても増加せず、さらに恐怖反応を上昇させるためには、より強い電気ショックを使った過剰訓練が必要であることがわかった

 

また、光遺伝学を使ってこの回路の働きを不活性化すると、あらかじめ予測された恐怖刺激によって起こる、恐怖記憶形成の中枢である扁桃体外側核の活性化が増加し、さらに、この回路を抑制すると、ラットの恐怖記憶が通常の漸近値を超えたレベルまで増加することも判明した

 

 

 

恐怖学習が、一定のレベルで頭打ちになったとき、恐怖記憶を形成するには、恐怖記憶の中枢である扁桃体の外側核という脳領域を活性化させることが必要だと考え、電気ショックに対する外側核の神経応答が低下している過剰訓練中の、電気ショックの瞬間に扁桃体外側核を人工的に活性化する実験をおこなった

すると、扁桃体中心核→中脳水道周囲灰白質回路を操作しなくても過剰な恐怖学習が引き起こされ、恐怖体験の予測により「扁桃体中心核→中脳水道周囲灰白質」回路が働き、恐怖体験による扁桃体外側核の活性化を防ぎ、実際に過剰な恐怖学習が抑制されていることを示した

 

 

 

 

ラットが一度恐怖を体験し、恐怖の到来を事前に予測できるようになると、「扁桃体中心核→中脳水道周囲灰白質→吻側(ふんそく)延髄腹内側部」回路という一連の脳領域が活性化し、さらなる恐怖記憶の形成を防ぐ働きをするということを発見した

 

 

 

恐怖記憶は、危険の予知・回避に必要な能力であり、実際の日常生活においては、事前に予測されたストレスを回避できない場合も多々ある

「恐怖に対する脳内ブレーキメカニズム」は、現代社会を生きるためのストレスコントロールに重要であると考えられ、多くの研究において、ストレスへの鋭敏化や過剰な恐怖記憶の形成といった症状に「恐怖を感じるメカニズムの異常」として研究されている

 

 

 

 

これらの研究によって、ようは恐怖というメカニズムは、幾度の経験を重ね、事前にその恐怖を知ることにより、恐怖記憶が恐怖への耐性をもち、条件次第では恐怖を克服することができるという結果を生み出した

 

 

精神疾患による「恐怖を抑制するメカニズムの異常」という可能性を示唆し、今回の研究成果が不安障害などの疾患に関するより深い理解と治療法の発展にも貢献すると考えられているということだ

 

 

 

 

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