先日、『犬神・改』が発売されたので、読んでみた

 
犬神・改は、『鬼畜島』『エマージング』の外薗昌也、初期の代表作が加筆・修正がくわえられ、再発売された漫画
 
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『犬神』(いぬがみ)は、外薗昌也による日本の漫画作品で、1997年1月23日から2002年までに講談社の『月刊アフタヌーン』にて連載された
犬神を題材としている漫画で、退屈な毎日に絶望する少年・島崎史樹が出会った、人の言葉を理解する奇妙な犬
耳に「23」と刻印されたこの犬との出会いが史樹の運命を大きく変える──!! 
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犬神とは、狐憑き、狐持ちなどとともに、西日本に最も広く分布する犬霊の憑き物
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と、まぁ犬神の説明はこのくらいにしておいて、彼の描く漫画はオカルトに関わる内容が多い
その中でも引き立つのが彼の描写
いわゆるグロ系の漫画なんだが、中でも連載中の鬼畜島はおもしろい
 
さて、そんな彼が過去に書いた犬神だが、この作品には冒頭にも記述したように犬神が題材となっている
それに『永遠の生命』を基軸とする生命の樹の話がでてくる
その話ででてくるのが、アレイスター・クロウリー
実在した中で、史上最も有名な魔術師だ
 
 
キリスト教から分離したカルヴァン主義の信者であった両親から産まれたアレイスターは、その教えを受けて育ったが、その厳格すぎる教育は、彼に嫌悪を生み出すこととなり、次第にオカルティズムへと傾倒していく
父親が他界し、莫大な財産を得たクロウリーは、ケンブリッジ大学へと進み、そこで魔術結社「黄金の夜明け団」へと入団し、団長マグレガー・メイザースと出会い、メイザースから学ぶ教義を通して神秘世界に開眼することに
こうして、アレイスター・クロウリーは魔術師としての色を強めていく
 
ケンブリッジ時代のクロウリー
 
退団後は、独自の魔術研究に没頭し、自らの魔術を体系化を著した「法の書」を執筆した
この魔術書がクロウリーの名をよに広め、さらに魔術の研究をしていくこととなる
 
自らの研究を進化させるべく1920年にシチリアで「テレマ僧院」を設立
しかし、ここで麻薬や性魔術を応用した悪魔的な儀式を繰り返し、厳しいバッシングにあう
 
次第にクロウリーは魔術研究は過激なものとなっていき、「食人鬼」や「堕落の魔王」「世界最悪の変人」などと批難され、ある信者がネコの血を飲んで感染死したことから、国外退去を命じられ、祖国イングランドへの立ち入りさえ禁止されてしまった
 
晩年のクロウリーは、もはや魔術師としての面影は見られず、欲にまみれ変わり果てた人間の姿で、事実、いつしか彼の魔術は快楽主義的なものになっていった
 
それが影響して後半生は流浪の身になり、その後、流浪の魔術師として72歳でこの世を去った
 
1947年12月1日のことだった
 
 
 
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