さて、いつもはあるかないかわからないオカルトについての都市伝説ばかりですが、今日はその現象や症状について少し紐解いていこうかと思います
ちなみに今回は、本気なので文章は長く、固いです🙏💦💦
読むかたは気合い入れてください(笑)




まず、オカルトといって、真っ先に思いつくのは霊的なものではないでしょうか👻👻👻


結論からいうと、ほぼありません

ただし、霊的現象というのは、 ウソかホントかという事実ではなく、あくまで蓋然性での証明・判断するということです
存在するか、しないかではなく、ある事実について、そうであるかそうでないかと認められる度合いであるということを念頭に置いていただきたい

どういうことかといえば、例えば

『本を持っていて手を離すと落ちる📘』
これは重力があるからだ
誰でも認知していることだが、しかし霊能力者が『目に見えない悪霊が下に置いた』と言ったとする
この事実、100%ないと言い切れるのか?

否‼

悪霊がいないということを証明できない以上、悪霊がいる可能性もあるわけで、悪霊が下に置いた可能性は100%ないとは言いきれない
でも、単純に考えると重力で落ちたと考えるほうが無理がない
これが、蓋然性が高いという

完全否定するのではなく、証拠の質、量に基づいて仮説をたて評価することをクリティカルシンキング(批判的思考)と呼び、それを基に話していきたいと思う


そもそも、霊的なものは認知システムの歪みであることが多い
見る・聞く・覚える・考えることを認知システムと呼び、その記憶のプロセスは
『記銘→貯蔵→想起』
で成り立つ

テストなどで、覚えたはずの単語や記述を思い出せなかったり、間違って思い出すことはないだろうか?
これは、上記の記憶のプロセス中に起こる錯覚が原因である
今まで得てきた知識や経験は、様々な構成や形状で蓄積されていて、これをスキーマ(知識構造)と呼び、スキーマは記憶を補完するためのデータベースだが、コンピュータのように正確ではなく、各々の断片が認知システムの中で誤って組み込まれる時に起こるのが『記憶の錯覚』で、これこそこが霊的現象・怪奇現象を引き起こしているという

さらには、記憶の錯覚以外に『思考の錯覚』というのもあり、虫の知らせ、予知夢などが挙げられ、これは非合理的な思い込みを強化すると言われていて、関連付けなどもその1つだ

例えば、昨日失恋した知人がいるとする
次の日、その知人が落ち込んでいたら、昨日の失恋が原因かな?と考えることが多い
たとえ、それが別の原因で落ち込んでいたとしてもだ

血液型性格判断などもそうだ
B型は大雑把という診断結果があるとする、それがアタリの人もハズレの人もいるはずなのに「B型」と「大雑把」を関連付けることで、ハズレの人がいたという記憶は薄れていき、アタリだった人の記憶だけが残り、その思い込みを強化していく
この錯覚を『確証バイアス』と呼び、占いやジンクスを信じてしまうのも、この確証バイアスの要因が増えるほど、認知システム中に錯覚を起こすことが多くなるといえる

写真を見ていただきたい


上段を見ると「B」に見えると思う
しかし、下段を見るとどうだろう?
「13」に見えないだろうか?
しかし、これはどちらも同じ形である
そう、これが思考の錯覚と言われるものだ


実際に行われたことのある実験を紹介する
閉鎖劇場で行われた実験である


Aグループには「ここには幽霊が出る。原因不明の行方不明者がいたり亡くなった人もいる」と伝える
Bグループには「ここは古くなってきたので、改築する劇場だ」と伝える
そして、2つのグループに館内をくまなく歩き回ってもらい、どのような違いがでるのか実験したところ
Aグループには、ちょっとした異変に敏感になり、館内で気配を感じたという報告があった
一方、Bグループには異常を感じたという報告は1つもなかった

自分は心霊スポットにいると暗示をかけられることによって、警戒心が過剰に働き、一度恐怖心を抱くと、ちょっとした音などにも過敏に反応し、強い動揺や不安にかられる
これが霊的現象を引き起こすこととなる
すなわち、脳内でのつじつま合わせが行われることとなる

さらには、感覚を遮断することで容易に不可思議な症状を引き起こすこともできる
真っ暗な部屋に何時間も閉じ込めていると、聞こえもしない音が聞こえたり、見えないものも見えてくることがあるという
人によっては、こういった不可思議な症状を幽霊がでたと感じるのかもしれない



大阪バイオサイエンス研究所では、『ラットの嗅覚と恐怖』という実験で 恐怖を感じると体温は下がるということも証明されている



ラットに天敵に由来するネコの臭いを嗅がせると、それまで活発に動いていたラットがピタリと動きを止めた
サーモグラフィーを見てみると、体温が3度ほど低下していた
しかも、詳細に解析してみたところ、体温の低下が著しいところは背中だったという

これは、人間の恐怖反応である「背筋が凍る」感覚に似ているのではないのか
また、チームは恐怖を感じると体温が下がるのは、熱に反応して襲ってくる敵から逃れるための生存本能だと発表している
これは、人間にもこの本能は備わっており、恐怖を反応した脳が体温を下げるという信号を送り、寒気を感じるというシステムだ
さらに人間は寒い場所では恐怖感覚が増し、恐怖という感情に過剰反応を起こしやすい

その性質同士がプラスされ、背中に悪寒が走ると恐怖の感情が膨れ上がり、恐怖のスパイラルが起きているのではないだろうか



信じるか信じないも、現在証明されている事実です☝