午前中早めに用事が済んだので、藤田美術館へ行って来ました。
藤田美術館が所蔵している曜変天目茶碗を見たくて!
そろそろ展示されるはず!と展示期間をチェックすると、6月から曜変天目茶碗&紫式部・源氏物語の展示になってて、これは絶対行かねばとタイミングをはかっておりました。
 
黒い釉薬でふつうに見ると黒い茶碗なのに、光を当てると青い気泡が浮きあがりまるで宇宙のように見える。
面白いですよね。希少な茶碗にやっと会えました。
もともとは南宋時代の福建省生まれ。禅宗とともに日本にやってきたらしいです。
ちゃんと茶碗の形で現存しているのは3つだけで、大阪の藤田美術館、京都の大徳寺、東京の静嘉堂文庫美術館が所属しているそうです。
 
茶碗を見たあとは、紫式部日記の絵巻ものや源氏絵。彰子が実家に戻り皇子を出産、紫式部が見舞っている様子や、出産後帝を家に招くために道長が宴の準備をしている様子が見れます。
絵の中の女性が紫式部と断定できたのは、このシーンの様子が紫式部日記に記されているからだそうです。
道長が描かれているのもこの絵巻もの最初らしい。
 
源氏や式部とは関係ないけど、お釈迦様と阿弥陀様が一緒に刺繍された掛け軸がありました。お釈迦様は死者をこの世から送り出す役割、阿弥陀様は死者を極楽浄土に迎え入れる役割を持っているそうです。そして掛け軸の中で黒い梵字などの黒い部分はどうも人毛が使われているらしい。亡くなったら極楽浄土へと強い願いがこめられた掛け軸なのです。圧倒される〜
 
学芸員さんのガイドによるとそういうことだそうです。はい
学芸員さんの話も面白いし、串団子とお抹茶も館内で楽しめるし、とっても良い時間が過ごせる美術館です。