2月に読んだ本です。次回の部活で返却する本(★印)は持って行きます。
その他の本は読みたいと思ったらLINEでリクエストください。予約も可能です!

 

★キラキラ共和国 小川糸

亡き夫からの詫び状、憧れの文豪からのラブレター、大切な人への遺言・・。祖母の跡を継ぎ、鎌倉で文具店を営む鳩子のもとに、今日も代書の依頼が舞い込みます。バーバラ夫人や男爵とのご近所付き合いも、お裾分けをしたり、七福神巡りをしたりと心地よい距離感、そんな穏やかで幸せな日々がずっと続くと思っていたけれど・・・

 

ツバキ文具店の続編。

ポッポちゃんがミツロウさんと結婚したり、男爵とパンティーに子供が出来たり・・・

時代は動いている〜。色んな人の悩みや想いを聞いて手紙に綴るっていう代書屋って仕事は難しいなぁ。しかし、自分自身で自分の想いを素直に言葉にするのが難しいから、逆に人に頼むものなのか。自分で伝えた方が良いようなものも多いような気がするけど・・・

 

海が見える家 はらだみずき

入社一ヶ月で会社をやめた直後、田舎暮らしをしていた父の死を知らされた。電話は知らない男からだった。孤独死したのか。なぜか記憶とはまるで違う風貌をしていた。家族に遺されたのは、丘の上にある、海が見える家。文哉は早々にその家を処分するため、遺品整理を始める。そして、疎遠にしていた父の足跡をたどると、意外な時事をつきけられていくのだった。

 

離婚して父に育てられた姉と弟。子供達を育てるためだけに生きているような父に反発して、次第に疎遠に。ある日、突然見知らぬ男から連絡をもらい父が亡くなったことを知る。

父の暮らしていた所へ向かった弟の文哉は、自分と口論したことをきっかけに父が生き方を変えていた事を知る。そして、父がどんな生活をして、どんな人達と繋がっていたかを知る。

 

恋文の技術 森見登美彦

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男一人。無聊を慰めるべく、文通修行と称して京都に住むかつての仲間達に手紙を書きまくる。文中で友人の恋の相談にのり、妹に説教と垂れるが、本当に想いを届けたい相手への手紙は、いつまでも書けずにいるのだった。

 

ペンギンハイウェイに出てくる少年、夜は短し歩けよ乙女に出てくる二人を彷彿させる男女、妹、そして森見登美彦との文通。ただひたすら手紙のやり取りが綴られているけど、今まで読んだ森見さんの本とつながっているようで面白い。結局、本当に書きたいラブレターはなんともひどいもので何度も何度も書き直す。恋文の技術の腕はなかなか上がらない。

 

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵

元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラッグクィーンのシャール。

そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には優しさが溶け込んでいて・・・。じんわりほっくり心があたたかくなる。

 

女性の立場が弱い職場で必死に働いて疲れ切った女性、突然母親の作る食事を食べなくなった少年、自分の仕事に目標を見出せずにいるライター・・・。

病で病院へ入ったシャールのために、今までシャールに癒されて来て立ち直った人達が一同に集まり、シャールのための特別なスープを仕上げる。

 

疲れた身体と心が癒される。こんな夜食カフェ欲しい〜。

まぁ今の私はたいして疲れてもないけど。

でも食べる人のことを思いながら作られた料理食べるときっと幸せな気分になると思うのよね〜。