ブロードウェイ版の「ビック・フィッシュ」 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

ブロードウェイ版の「ビック・フィッシュ」

 

 

 

 

ミュージカル「ビック・フィッシュ」の

下敷きになっているのは

 

 

 

ダニエル・ウォルス著

「ビック・フィッシュ-父と息子のものがたり」の原作と

映画「チャーリーとチョコレート工場」や

「アリス・イン・ワンダーランド」などでお馴染み

ティム・バートン監督の映画(03年)

 

 

 

 

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タイトルが「ビック・フィッシュ」なら

舞台裏のクリエイターから役者まで大物揃い!

 

 

 

 

演出・振り付けはスーザン・ストローマン

この手の人は日本人にいない。サクッと説明すると

「クレイジー・フォー・ユー」の振り付けで大ブレイク

のち、「プロデューサーズ」の演出振り付けで

今では推しも推されるブロードウェイを代表する

女性演出振り付け家

 

 

 

 

音楽はアンドリュー・リッパ

ミュージカル「アダムス・ファミリー」で

注目されたベテラン作曲家

 

 

 

 

総勢27名の大所帯で主演したのは

2枚目からコミカルな役までこなす

トニー賞俳優、ノバート・レオ・バッツ!

(好きな俳優さん)

 

 

 

 

この3人が組めば

大ヒットもトニー賞も間違いなしほどの

最強メンバーによって制作された

「ビック・フィッシュ」だったのだが・・・・・・

 

 

 

 

そりゃ〜確かにドエリャー金かけたのが

一目瞭然の舞台装置は

とびだす絵本のような楽しさいっぱい

まるで、ディズニーパレードを

見ているような豪華さ!

 

 

 

 

金かかってるぅ〜

気合い入ってるぅ〜

 

 

 

 

エドワードのファンタスティックな

創造の世界のヴィジュアルを

最大限に膨らませるという演出なんだそうけれど

その分、登場人物の存在感が薄まっちゃってるんだわ!

例えばだけど、ストーリーテーラーのエドワードは

まるでディズニーランドのツアーガイドにしか見えん。

 

 

 

 

これではいくら名優のノバートが熱演しても無理ちゃう!?

それにストローマンの振り付けも、冴えがないのよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

ついでに音楽も、観劇後記憶に残るものがない💦

 

 

 

 

1+1=2じゃダメなのよ!

 

 

 

 

そこに何かしらの触媒反応が加わり

1+1が10にも20にもなる奇跡が

起こった時に摩訶不思議な舞台の世界になるんだな!

それって、例えるなら

普段のチャイナタウンやTジョーズでなく

DEAN&DELUCAのオーガニック高級食材で

気合いで料理した晩餐が

イマイチだったみたいな感じ!

 

 

 

 

塩気がたりなかったのか!?

火力が足りなかったのか!?

レシピが間違っていたのか!?

 

 

 

 

残念ながらブロードウェイ版に

舞台の神様は降臨しませんでした!

 

 

 

 

最後にもう一つ

お客さんって正直!

一幕後の休憩中、観客がどれほど

作品にのめり込んだかは

劇場内に響く観客の声や

発散されるエネルギーで察知できる!

残念ながら、本作の場合

興奮した会話は聞こえず!

 

 

 

 

煌びやかな体裁のショーだが、

内容的には

スモール・フィッシュになっちゃったよ!

アチャー、みたいな!

 

 

 

 

宝塚の「ビック・フィッシュ」が

吉と出るか凶とでるか!