劇団銅鑼「おとうふコーヒー」 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

劇団銅鑼「おとうふコーヒー」


私と劇団銅鑼の出会いは1998年。代表作の一つ「センポ・スギハラ」のNY公演でご縁を頂いた。その彼らのNY公演の受け入れをしたのが当時ICPの社員だった私。今だから言えるが日本の演劇をアメリカでプロデュースするなんて初めての経験。すべてが手探りで、劇場選び、宣伝、マーケティング、芸術査証の手配など大変な仕事を行った。

 

 

 

 

幸運にも銅鑼の「センポ・スギハラ」はニューヨークタイムズ紙に劇評が掲載され、高評価を受けたことで多くのアメリカ人の目に触れ大成功した!そして2004年には日米交流150周年記念海外イベントの一つに劇団銅鑼が選出され、再び私のプロデュースによって「センポ・スギハラ」は2回目のニューヨーク公演も評判となった。私としては今だから3回目の「センポ・スギハラ」を英語上演出来ないものかと画策している。

 

 

 

 

 

さて、もう23年になる劇団銅鑼との御付き合い。コロナ禍で世界中のエンターテイナーや演劇人が非常に危機的な情況に直面している中、再び劇団銅鑼とのお仕事をさせて頂いている。これまでは生のお芝居を中心に活動していた劇団銅羅であるがコロナによるデジタル化の波を受け、最新作を英語字幕付きで動画にアップした。私はその作品を多くの英語圏のみなさまにご覧いただけるように宣伝を担当している。今回の芝居は「おとうふコーヒー」。

 

 

 

物語はとある地域の特養ホーム。その成り立ちもあり方もユニークなこのホームでは、今夜ひとりの老人が最後のときを迎えようとしている。 静かな看取りの夜になるはずだったその日、大きな台風が訪れ、橋の冠水により、ホームは孤立無援となる・・・。


演劇評論家の端くれとして言わせていただくと、舞台芸術を評論する際、なるべく公平にわかり易くみなさまにお伝えしなければ、と常時心がけている。が、私とてヒトの子、どーしたって依怙贔屓しちゃう傾向は否めない。でもね、ブロードウェイで寝起きするような生活をし続けている私ですら、時たま唸っちゃうような作品もあるわけで、それがこの「おとうふコーヒー」。認知症、介護、性同一性障害、パワハラと我々の生活に密接な関係がある旬のネタ満載。涙と笑いと、皆さんにきっと役に立つヒントもたっくさん詰まった人生のバイブルのような作品だ。とってもわかりやすいので若い子にもご覧いただきたい。英語字幕付き。英語のプレスリリースは現在制作中です。

 

 

 

 今日の旦那弁当🍱

所要時間10分