ニューヨークの人種差別 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

ニューヨークの人種差別

ニューヨークの根深い人種差別について。

私が住んでいるのはマンハッタン・ミッドタウンのアパート。ニューヨークの一等地。ニューヨーカーにでさえ一目置かれる場所だ。

アパートの住人は、私以外全員白人。平日、午前8時過ぎから4時過ぎまでドアマンが人の出入りを管理。週末祝日はメンテナンス係のみ。しかしながら、オートロックなので、鍵なしでアパートのロビーに立ち入ることはできます、セキュリティ上問題はない。

ある週末のこと、私は買い物を終えてアパート前のサイドウォークで鍵を捜していた。するとアパートから住人らしき白人男性がひとり出て来た。しかしその男性、忘れ物でもしたのか、すぐにアパートに戻ったのだ。私は鍵を手に持ち、彼に続くようにアパートに入ろうとした。

真摯的なアメリカ人は、パブリックな場所でドアを開けた時、自分の背後に人がいたら、必ずその人のためにドアを抑えて通して上げるというのが一般的なマナーだ。

しかし、その白人男性は自分の背後に私がいることを判っていながら、1つ目のドア(鍵なし)を抑えてくれることはなかった。そして彼が二つ目のドアの鍵を開けてドアを開けた瞬間、突然振り返り私の前に立ちはだかるようにして、「君はここの住人なのか!」と強い口調で言い放ったのだ。私は彼に鍵を見せつけ「イエス、アー・ユー?」というと、彼は「アイ・アム・ソーリー」(アメリカ人はそう簡単にソーリーとは使わない)と誤ってくれたのだが、その日は一日釈然としない気持ちで過ごすことになった。

事件が起きたその日、私の服装はTシャツに短パン。胡散臭さ満点?しかも食料を詰め込んだ袋を二つ持っていた。まあ、見るからにチャイニーズのデリバリーマン風(これはステレオタイプ的な例えなのでアシカラズ)。もし、私が金髪の青い目でスーツを着た白人だったら、その住人は私に失礼な態度は取らなかったはずだ。

安全になったとはいえ、治安はイイとはいえないNY。その部分でアパートへの不審者侵入を防ぐため、住人が非常にセキュリティに慎重になっていることは理解出来る。が、私の場合、たまたま運良く見つけたこのお宝物件の住人(入居するのに厳しい審査があった)となり、すでに2年半が経過しようとしているのに、未だ同じようなことが度々。カチーンとくるわけさ!白人コンプレックスに悩むアジア人が、ピノキオのように鼻を高く整形する気持ちがわかるような気もする。

ブルックリンに住んでいた時は、白人も黒人もラテンもアジア人も結構仲良くしていた気がする。しかし、マンハッタンはまだまだ白人社会。社会的な地位の階段を上がれば上がるほど、人種差別的な風圧が強くなる。


話はガラリと変わるが、一昨日、元光GENJIの諸星さんと先週日曜日に偶然再会したNY寿司屋で、また再再会。ブロードウェイ・ミュージカルの話でちょっと盛り上がったよーー。かーくん、日本食好きなんだねー。そういえば、彼がまだNYに住んでいた頃、めんちゃんこ亭でちゃんぽん食べている彼にも遭遇したなぁーーーwww

今朝の相棒弁当

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