社会風刺劇『エルサレム』 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

社会風刺劇『エルサレム』

女性刑務所を舞台した芝居「アナーキスト」を観劇。
35年間、刑務所に収容されている過激グループの元メンバーに
パティ・ルポンが扮する。
悪い冗談でしょ・・
ってなほど退屈な芝居だったぜよ。

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七夕。
日本人なら
この日に
初恋(や不倫)の思い出のひとつやふたつはあるはず。
もちろん、
私にも思い出はあるのだけど、
とてもここで発表できるものでないので省略。
ところで私ごとで僭越だけど、
七夕の翌日、7月8日は私の誕生日。
年齢は・・・
犬で言ったら7歳。
いやはや、
自分の歳なんて考えたくもないけれど、
こればっかりは仕方ない・・。
引力に逆らえない老体に鞭打ちながら、
聖路加国際病院の日野原重明大先生に負けじと
100歳まで現役(何の?)を
目標に生きて行くつもり・・・。

初老に突入した私の話しは置いといて・・

2009年に英国で初演。大好評を博し、ロンドン演劇界の最高峰オリウ゛ィエ賞に最多ノミネートされ、ブロードウェイに進出した社会風刺劇『エルサレム』。物語の舞台は現代のイギリス。主人公ジョニー・ルースターは、若かりしころ、スタントマンの仕事で九死に一生をえたが、怪我のため片足が不自由。それ以後、一人息子と妻の面倒を見ることなく、イギリス郊外の森の中にある大型キャンピングカー生活をおくっている。麻薬の売人として生計を立てて、連日ドラッグと酒に溺れる毎日。そんなある日、彼にとって、まさに聖地(エルサレム)だったその場所に住宅開発計画が持ち上がる。ルースターはそれに反対。社会的な責任から逃れ、自由気ままな生活する為に真っ向から抵抗するのだが・・・。

脚本は、映画監督、脚本家として活躍、ブロードウェイ・デビューにしてトニー賞作品賞にもノミネートされたジェズ・バターワース。映画ファンや、ロンドン演劇ファンの知名度は抜群だ。本作では、西洋にキリスト教が到来した時代、俗悪で独りよがりの自然中心主義者と呼ばれていた“ペイガン”が、キリスト教信者に抑圧されていたころの話に着眼。その時代を社会秩序の確立でワイルドさも神秘性の無くなった現代社会に置き換えて、主人公ルースターが聖地から追い出されるまでの24時間の姿を濃密に描いている。

ルースターに扮したのは本作で二つ目のトニー賞主演男優賞を獲得、すでに伝説の俳優と呼ばれているマーク・ライアンス(「ボーイング・ボーイング」)。ブロードウェイの役者の質の高さは世界有数だけど、その上を行っている天才俳優だね。(彼のステージに立つと舞台の神様が降臨するの)彼が演じると、衣装までさながら登場人物の私物のように見えるほどリアル。観客は、まるで魔法にかかったかのように、作品にのめり込んでしまう。今年、大混戦を極めたトニー賞演劇部門の主演男優賞で、アル・パチーノなどの強豪をおさえて彼が受賞したのも全く不思議じゃない。余談だけど、ライアンスの顔、よ~く見てご覧なさい?気品ある端正なお顔立ち。最近、若い男子にしか目がいかない私なのだけど、もし彼と一夜を過ごせたら、その後の人生”尼”として生きて行きますぅ!

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