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ネイキッド・ボーイズ

2011/8/03

形式美を貫いた独特な世界観で
我々を魅了する三島由紀夫さま。
昭和を代表する日本の象徴的な作家で、
力強く繊細で解りやすい文体で
日本だけにとどまらず、
世界中の読者を魅了している。

私も虜になったひとり。

恥かしながら中学時代、
”仮面の告白”を読んで自慰行為をしたくらい。
そのほか、三島の代表作といえば、やはり「金閣寺」。
2011年、舞台版がNYリンカーンセンターで上演された。
その観劇レポと書きたかったのだけど、
面倒な大人の事情でNG。
その代わりといってはなんだけど、
好き勝手に書ける
オフ・ブロードウェイのミュージカル・レビュー
『ネイキッド・ボーイズ・シンギング』を紹介する!
“なんで今さら『ネイキッド~』となんかい?”って突っ込まなでちょー。

ストーリーはあるよなないよな。大まかな内容としては、ある作品のミュージカルのオーディションが舞台。それを受ける条件が自分の経験を物語った歌を全裸になって歌うこと。そこで7人の男が一糸まとわぬ姿で入れ替わり立ち代わり登場し、ユダヤ人の割礼やマッチョへの憧れ、マスターベーションなどを題材にした楽曲をピアノ伴奏で歌うわけさ。

オカマの本音を赤裸裸に描いた16曲の詩はオモロい。でもね、曲はブロードウェイの巨匠カンダー&エブ(「シカゴ」、「キャバレー」)やスティーヴィン・ソンドハイム(「スウィニー・トッド」)のマネたようなものが大半。それに、作品自体が“コーラスライン”のパクリっぽいし・・。芸術的なエロスの香りなんて全くしないね。

じゃあ、なんでそんな作品が11年もロングランを続けているのか?その理由は作品の良し悪しじゃなく裸。かくゆう私も生竿見たさにすでに3回観劇。裸大好きな私はブロードウェイでも「ブルールーム」に主演したニコール・キッドマンの生オッパイも、「エクウス」に主演したダニエル・ラドクリフの生竿とデレ~ンとしたタマタマもしっかり目に焼き付けたわ。所詮人間はスケベなわけで、裸産業はお金になるのさ。

女性のストリップと違い、真っ裸ながら卑猥さを感じさせず、むしろほのぼのとした作風が本作の持ち味。初演時はキャストの質も良く、劇場は連日オカマが押し掛け大盛況だったのだけど、ここ数年キャストの質が低下。中には目を閉じたくなるよなブッサイクな男も出演しているのから人気が下火気味になるのも無理もない話。最近劇場に足を運ぶのは、独身最後の夜にハメを外すバチェロレッテ・パーティ(独身さよならパーティ)の女性集団や、タイトルに引かれて来たおのぼりさん観光客くらい。

1999年の初演された『ネイキッド~』は劇場を転々としてながらも今年で11周年。「STOMP」や「ブルーマン」に続くオフのロングランショーなのだ。取り柄は男性キャストの丸裸だけ。
日本では絶対に見れない作品だからNY旅行の想い出つくりにはいいのかも・・でも正規料金69ドル払う価値無し。チケットはTKTS(半額チケット売り場)で買うこと!ちなみに公演は毎週木曜日と土曜日の週2回。公演スケジュールを要チェック。