聖子ちゃん | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

聖子ちゃん

ドラマデスク、トニー賞レースも最終段階。
候補作のPR会社から、CD、プログラム,カードまで送られてきますビックリマーク



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ところで
最近、やたらと露出が多い聖子ちゃん(新妻の方ね)。舞台は年間に2、3本!?その他にもNHKの歌番組に出まくり。多勢の演歌歌手の中でひとり「美女と野獣」「ラ・マンチャの男」「サウンド・オブ・ミュージック」などミュージカルの代表的なナンバーを熱唱。場違いにもほどがあるよね・・Just Kidding!ミュージカルナンバーを歌い上げる姿はミュージカル・スターの貫禄十分!全盛期の岩崎宏美を彷彿とさせる(いや私の中では完全に越えたな)伸びのある美声で演歌ファンまでノックアウトじゃね。次のターゲットは・・紅白歌合戦?きっとその出場計画は、敏腕マネージャーの手によって水面下で着々と進んでいるはず!?


さぁて
映画「トゥルーマン・ショー」(90年)で、ジム・キャリーの奥さん役を演じたハリウッド女優、ローラ・リニー。派手な主演女優タイプじゃないけどじ、助演で自分の持ち味を行かせる女優さんだよね。演技派の彼女、昨年、4人芝居「時間は止まる」(Time Stands Still)に主演した。

(本作は昨年1月28日に期間限定で初演。トニー賞授賞式前に一度閉幕したものの作品賞候補となり、再上演を臨む声に高かった事から昨年9月にブロードウェイに再登場した芝居)

舞台は、NYブルックリン地区の人気エリア、ウイリアムズバーグ界隈のアパート。ジャーナリストのジェームスは、イラクで地雷を踏み大怪我してNYに戻ってきた恋人のサラと、そこで再び生活を始める。が、ジェームスは、サラを一人残して先にイラクから帰ってきてしまったことで、サラが負傷してしまったと自分を責めている。と同時に彼は世界の醜い争いをネタにする仕事を離れ、サラと結婚し温かい家庭を築くことを考え始めていた。その一方、ジェームスの気持ちを知りながらも、けがをした事でさらに戦場カメラマンの仕事に執着するサラ。そんなある日、2人の共通の友人で雑誌の編集を手がけるリチャードが、親子ほど年の離れているガールフレンド、マンディを連れて2人を訪問。和やかなムードで弾んだ会話も徐々に・・・。

脚本は、人生の機微を書かせたらピカイチのドナルド・マーグリーズ(「Dinner with Friends」00年)、(「Collected Stories」96年)。NY の街中で聴こえてきそうなリアルな台詞から、登場人物の個性までも鮮明に浮かび上がらせえる描写力は、さすがピュリツァー賞作家。余談だけど、主人公のサラとジェームスの台詞が、私と相方が普段喋っている会話の内容とかなりかぶっていたことは驚異的だった。

主人公サラに扮するのは、ご存知ローラ・リニー(映画「愛についてのキンゼイ・レポート」)。男勝りな部分と繊細な女の心情までさりげなく垣間みせる演技は、芝居である事を忘れさせてくれるほど真実味に溢れている。意外にも私の心を虜にしたのは、マンディを演じたクリスティーナ・リッコ(映画「Buffalo '66」98年)。小柄ながら、豊満な胸とくびれた腰と言うナイスボディの持ち主で、日本製アニメの少女のようなくりくりお目目が愛くるしい女優。初舞台となった本作では、間の悪いKYキャラを大熱演。彼女自身は笑いの間の取り方が絶妙だから、何気ない一言でも観客を爆笑の渦にまいちゃう。

男女関係のあり方を鋭く見つめたこの芝居。捉え方は十人十色。私が強く感じたのは、愛情・セックス・生き様の3つの要素が相手と一致していることの重要性よ。一時の気の迷いや友情感覚で結婚したら不幸のはじまりってこと。

脚本もキャストも一級品の本作は見応え十分のドラマ。最後に、もし私が本作を日本で翻訳上演するならば、サラとジェームス役は20年前の大竹しのぶと明石家さんま、マンディ役には10年前の上原さくらを起用するわね。ちなみに演出家はわ・た・し。