glee・3Dムービー | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

glee・3Dムービー

2009年にアメリカで放送が開始されたテレビドラマ「glee」。米オハイオの田舎町にある高校の舞台に、クラスのはみ出しっ子たちが、合唱を通じて励まし合い、自分らしく生きることを見いだす姿が描かれてある。同ドラマは老若男女に熱烈な支持を受けているのは日本の皆さんもご存知だよね。そしてこのブームにあやかろうと、昨年、出演による全米ツアー・コンサートを実施。『glee・ザ・コンサート3Dムービー』は生のコンサートが観れなかった人のために、その様子を映画化したもの。余談だけど、大阪のゲイカップルがそのグリー・コンサートを観る為だけにNYまで来ていたんだよ!

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映画は、NYマンハッタンの川向こうNJ州で行われたコンサート模様を撮影。楽屋の様子から、グリーに夢中のファンインタビューまで盛りだくさん。その中に、gleeファンの三つの短編ストーリーも挟み込まれている。その3人とは、ゲイにコンプレックスを抱く男子高校生と、レズであることに悩み、引きこもっていた女性、そして小人症でありながらもチアリーダーとして活躍し、普通のイケメンをボーイフレンドにしてプロムクイーンにもなった女の子。この3人たちが映画の随所に登場するってわけ。でもねー、その3人のストーリーがあまりにも出来過ぎだからヤラセっぽいんだ!思うに、この素人風の3人は仕込まれた俳優?

楽曲は、60年代の往年の大ヒット曲からレディー・ガガやビヨンセなど最も旬なアーティストの楽曲まで、誰もが知る数々の曲が満載。個人的にはキャスト全員で歌われるレディー・ガガの”Born this way"がお気に入り。レイチェル役のリー・ミッチェルが歌うバーバラ・ストライザンドもなかなかだったわね。ただ・・私から言わせたらみんなテクニックが先行していて入魂していないの。だから心に響いて来ないんだな。

いつもプレス招待で観劇しているワタシなのだけど、今回はチケットを購入。しかし値段がたっけー。18ドル(3Dメガネ付)。ある雇われライターによると、3Dであることで、「まるでコンサートの最前列にいるかのような臨場感とキャストとの一体感が得られる」なんて書いていたけど、冗談は“よし子さん”(古っサブい)。私にはただの切り絵にしか見えなかったし、3Dでなければならない理由が全く見つからなかったね。

”グリー”が発信するメッセージ・・素敵じゃん。でもこの映画って単に番組宣伝。金払ってインフォマーシャル(テレビショッピング)を観ているようなもん!“人は誰もが美しく、自分を信じて・・なんてちゃんちゃら笑っちゃう・・w。それみたことか、『glee・ザ・コンサート3Dムービー』のアメリカでの興行は大失敗。ちなみに私が鑑賞したのはある土曜日の午後だったけど、劇場には10人くらいしかいなかったあるね。グリーの熱狂的なファンをがっかりさせてごめんよ。でもな、私は日本のマスコミと違い、エンタメの真実を伝える義務があるのじゃ。あしからず。