「STICK FLY」 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

「STICK FLY」

おはようございます!

NHKのニュースを見てビックリ!
横殴りの雨
突風
交通機関が麻痺する程
最近の日本の異常な天候は恐怖さえ感じます。
皆さん、お気をつけて!



バブル崩壊前、全世界からイケメンの超エリートが集まってきていた東京。今ではその陰はほとんどなく、歌舞伎町の元コマや六本木のドンキ裏でウロウロしているのは、あまり品のよくない黒人さんばかり、トホホ・・イタい国はイタい人を呼ぶのよ(イタいイタい病)。だから私は18年前、東京に見切りをつけて、とびっきりの上玉を求めてNYくんだりまで来たわけさ。で、最終的に見っけたのが今の彼(白人)なのだけれど、実は私、黒人さんも好き!NYの地下鉄で見かける黒人さんの分厚い唇や黒光りするチョコレートスキンをみては溜め息!タイプはボビー・オロゴン・・のわけがなく、超売れっ子黒人スーパーモデル、タイソン・ベックフォードやミュージカル「RENT」で大ブレイクしたテイ・ディグスなど大好き。だから???私ったら黒人が主人公の映画や舞台がいつも注目しているの。もちろん、ブロードウェイで現在上演中の芝居「STICK FLY」も観劇したわよ。

グラミー賞シンガー、アリシア・キーズがプロデューサーのひとりとして加わっていることが話題の新作劇「STICK FLY」。このタイトルはハエの研究をしている登場人物がいるからため。そして同作ではある黒人家族を通して人種や階級にまつわる人間模様が描かれているのよね。

物語の舞台は米国の高級別荘地マーサ・ビンヤード。黒人ながら大成功を収めた医者ジョーはそこにサマーハウスを所有している。ある週末、そこに彼の息子である整形外科医の長男フィリップと、売れない小説家の次男坊スプーンはそれぞれ彼女を連れて別荘にやってくる。その日の夜、全員がリビングに集まり、酒を飲みながら話をしていると、貧乏な家庭に育ったスプーンの黒人の彼女テイラーと裕福な家庭に育ったフィリップの白人の彼女キンバー口喧嘩を始める。その場の雰囲気は最悪。しかもジョー一家のショッキングな事実も飛び出す始末。ひょんな会話から、金も名声も得た自信家のフィリップは、数年前、スピーンの彼女テイラーと男女の関係があったばかりか、父ジョーの別荘で学費を稼ぐ為に家政婦として働く弱冠18歳の黒人シェリルとも性関係を持っていたことが明るみになる。その翌日、シェリルはジョーが実の父であることを母から知らされ・・。

粒ぞろいのキャストの中で私がルックスで目を引いたのは、長男フィリップを演じたメキ・ファイファー。私好みのマッチョ系じゃないけど、テストステロン(男性ホルモン)出まくりのイケメン野郎よ。スパイク・リーの映画で注目され、テレビでも大活躍なのは、彼に性的な魅力が物を言ってるからよ、きっと!一方、演技で注目したのは“家政婦のシェリル”に扮したコンドラ・ラシャド。トニー賞女優フィリシア・ラシャドの愛娘で芝居『Ruined』(09年)で注目を浴びた人よ。本作で彼女は脇役ながら、不安、怒り、絶望感を漂わせた微妙な陰影のある役柄を熱演。私には彼女に未来のトニー賞女優が見えたわよ。

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ブラック・カルチャーの盛り込んだ脚本を手掛けたのは、米国演劇界では知られる戯曲家リディア・R・.ダイアモンド。家族の裏に隠された秘密が次々に暴露されていく愛憎劇は興味深いのよ。でもね、あまりにも多くのことを詰め込み過ぎだから、観ている側がアップアップ、それに先が見えちゃう物語も安直なTVのメロドラマのようで・・舞台芸術としての私の評価は二つ星ね。だけれど、コンドラ・ラシャドの名演技と、超セクシーなメキ・ファイファーを見たい人には価値ある作品。本コラムで紹介したキム・キャトラル主演「Private Lives」はすでに閉幕、「Chinglish」も1月29日の閉幕が決定したけれど、本作は激寒のNYを越冬出来る作品のひとつかもねぇ!? あっそうそう最後に、私、黒人さん以外にもシリアやエジプトのミドル・イースタン系にも目がないから・・結局のところ”ダレ専”よ。