米倉涼子のブロードウェイデビュー2 | トシ・カプチーノ。 オフィシャルブログ Powered by Ameba

米倉涼子のブロードウェイデビュー2

昨夜は、アーサー・ミラーの芝居「セールスマンの死」を観劇目


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チケットはソールドアウト
劇場前には、”チケット買います”のプラカードを持った人がチラホラ
今、ブロードウェイで最もホットなチケットはこの芝居だね。


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2時間40分・・全く長く感じなかったね。
けど、重過ぎる・・・ダウン
1940年代の初演時のアメリカは好景気だったから救いはあるものの
超不景気の今じゃ、シャレにならんぜよ。
はぁ、凹んだ凹んだあせる


さて、米倉涼子のブロードウェイデビューするミュージカル「シカゴ」

どんな作品なのか、コーラスラインと比較して紹介してみようビックリマーク

シカゴ
振付家:ボブ・フォッシー
初演:1975年6月3日
上演回数:936回
トニー賞:受賞なし

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再上演:1996年11月14日
上演回数:6360回(2012年3月11日現在)
トニー賞:再演賞、演出賞、振付賞、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、照明デザイン



コーラスライン
振付家:マイケル・ベネット
初演:1975年4月15日開幕
上演回数:6137回
トニ-賞:作品賞、演出賞、脚本賞、振付賞、楽曲賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、照明デザイン賞、

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再上演:2006年10月5日
上演回数:759回(2008年8月17日閉幕)

ニューヨークを舞台にブロードウェイで生きるダンサーに焦点をあてた「コーラスライン」と、1920年代後半のシカゴを舞台に、スキャンダルを悪用し、名声を得ようすると女優、ロキシーとウ゛ェルマを主人公にした「シカゴ」。偶然にも2006年に「コーラスライン」が再演されたことで、31年前に初演された両ミュージカルがそろって同じ土俵に再びあがった。

「コーラスライン」はマイケル・ベネット(1943~87年)によって発案、演出、振付。無名の若手ダンサー17名を主人公に、オフのパブリック・シアターで開幕。センセーションを巻き起こし、その数ヶ月後にオンで空前の大ヒットとなったミュージカルだ。米国演劇界最高の栄誉トニー賞では作品賞を含む9部門で受賞。1990年の閉幕まで、6、137回という当時の最長ロングラン記録を樹立した名作中の名作だ。

一方、「シカゴ」は、演出・振付家ボブ・フォッシー(1927~87年)と、作詞家フレッド・エブ(1933~2004年)の共同で発案。主演にフォッシーの最初の妻としても知られる名ダンサー、グウェン・バートン(1925~2000)(「カンカン」、「くたばれ!ヤンキース」)と、歌って踊って演技ができるブロードウェイでも稀なカリスマ女優、チタ・リベラ(「ウエストサイド物語」「ナイン」)と超豪華なキャステイングであった。しかし、不景気だった70年代のアメリカに、淫らでシニカルなストーリーの「シカゴ」は、希望に溢れポジティブなストーリーの「コーラスライン」に太刀打ち出来ず、2年で閉幕。

それから21年が経過。

「シカゴ」は奇跡の大復活を遂げる。NYシティ・センタ-で開催された“アンコールシリーズ”での「シカゴ」のコンサート版が大反響を巻き起こしたのだ。その後すぐに再演が決定。ドラマ性よりダンスとキャラクターを、より重視した演出・振付に再創作されたものの、初演時と全く同じ脚本と楽曲で大ヒットしたのだ。96年のトニー賞では、再演賞をはじめ6部門で受賞。また「シカゴ」の大ヒットで、フォッシーの独創的なダンスに再び注目が集まり、フォッシー・ダンスの名場面を集めたレビューショー「フォッシー」(99年)までも大成功。さらに、見事なタイミングで、ロブ・マーシャル監督によって製作された映画「シカゴ」が、ミュージカル映画としては初のアカデミー賞を受賞。映画版の爆発的な人気が相乗効果となり、ブロードウェイ版の人気も再び加熱。その人気は衰えることを知らない。

斬新でオリジナリティに溢れた「コーラスライン」と「シカゴ」、両作品とも傑作にもかかわらず、アメリカの時代背景や初演のタイミングによって、これほどまでに両作品の明暗が分かれたことは非常に興味深い。現在、再演版「シカゴ」はブロードウェイ歴代ロングランの第4位。とはいえ、ぶっちゃけここ数年の「シカゴ」は、ロングランを続けるため?セレブを取っ替え引っ替え出演させて観光客を呼び込もうと必至。米倉涼子もそのひとりじゃないことを祈る!それにしても7月の彼女の登場が待ちどうしい!