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少し寝坊した僕はドタバタと準備をし朝食のバイキングをご飯を少なめにし、一日の大阪フードに備え、『なんばグランド花月』に向かった。地下には昭和30年代を意識して吉本の芸人さんたちが商店をだしているという設定でそれぞれの芸人さんの衣裳や資料が展示されている『よしもと商店街』一階には芸人さーのグッズが売ってる『よしもとテレビ通り』向かい側には財政難で閉鎖されるかもしれず署名活動がおこなわれている『ワッハ上方』その地下はよしもと若手の登竜門『baseよしもと』と吉本一色であり、またそれがこの地域に元気をもたらしている。今回時間の都合で歌舞伎座や松竹座はいけなかったけど明らかに芸能と生活の距離は福岡で暮らす我々より近いと感じた。
チケットは二日前に電話でギリギリに予約したので多分後ろの方だと思われるが生の笑いを楽しめることになんだかワクワクしながら窓口でチケットを受取り劇場に入り驚いた。僕のチケット『Aー13』はなんと最前列のど真ん中!なにわの笑いの殿堂で最短距離で実力と人気を兼ね備えた芸人さんがみれるのだ。今日の出演は『シンクタンク』『笑福亭鶴笑』『中川家』『トミーズ』『西川のりお・よしお』『月亭八方』『オール阪神巨人』というメンバーだ。加えて吉本新喜劇を最前列でみれる。僕は興奮した。
まだ、観客が落ち着いてない客入れの間も若手の芸人さんがドンチョウ前で前説ではなくネタをやる。出番が後になるほどセットが増える。(笑) そこにはサービス精神とともに厳しい芸人さんの世界さえ垣間見えた。
明らかに二日酔いで目が赤い礼二がでてきた『中川家』だったけど、お兄ちゃんがテレビの印象より、ガンガンボケまくり面白かった。

『紙きり』の鶴笑さんがステージにたったとき、その出来事は起こった!『浦島太郎』や『ミッキー』を切ったあと彼は僕を指差し『では、そこのお客さんの顔をきりましょう』といい。立見をいれれば1000人ぐらいのお客様の中から僕を選んだ。

『どこから来ましたん?』『・・ふ・福岡で』『お名前は?』『仲谷です』『・・平凡ですなあ?』『お幾つでっか?』『43です。』『うそー若こう見えますねぇ。どうみても42ぐらいしか見えませんわ』
というおきまりの芸人さんとお客さんとのやりとりをしながらどんどん作品が作られていく。完全に一般客の僕は言われるがままに、後ろを振り返り1000人に顔をみせ。作品と比べられ、大きな拍手をもらい。頭を下げると『なに自分がスターになっとんねん!』とつっこまれ、なんと記念に作品をもらうという最高のお土産と思い出をもらった。

ありがとう!鶴笑さん゜今はすでに額に入れて飾ってます。

そのあと出口でかぶりモノの『カンペーちゃん』と写メをとり『よしもと商店街』『ワッハ上方』を冷やかし『たこ焼き道場』でたこ焼きをほうばり、通天閣のそびえる新世界へと向かった。

そのときの僕はまた驚くべき出来事が我が身に起こることなど知るよしもなかった。