このブログをひょっとして劇団員が読むかもしれないと思うと書きにくいのですが今、本当に悩んでいます。先日次回作『筑前藩校絵巻』のキャスティングオーディションを行い、明日キャストを決めなきゃいけないのですが、どうしたものかと悩んでます。なぜ悩んでいるかというと、これこそ劇団員が読むかもしれないと思うと書きたくないのですが、・・・役者が久しぶりに頑張っていたのです。良かったのです。誰かを選ぶということは誰かを選ばなかったということです。だけど今回はアイツもコイツも選びたいのです。
因みに前作『愉快@ユーカイ』のオーディションのときはあまりの笑いづくりのパワーのなさに愕然とし、稽古場を飛び出し中洲というお酒の海に深く深く潜ったくらいでした。でもきっと愉快@ユーカイの公演が若手を成長させたと僕は思っています。

あまりに悩んだので墓参りに家族と行ってきました。北九州から犬二匹を連れてやってきた、父、母、弟の一行は案の定、予定時間を一時間ほど遅れてやってきたかと思うと、出前でウナギを注文し、支払いを僕にまかせ甲子園のテレビの中継をBGVにしてワイワイ騒ぎながらきれいに平らげ、爪楊枝でシーハーしながら『ほな、帰ろうかね』と言って帰ろうとした親父を『あら、墓参りまだしとらんやん!ワハハ!』母が突っ込むというほのぼのした家族の風景をイライラしながら体験してました。 父方と母方のお墓をまわってきましたがまだキャスティングは決め切れずしかたがないのでカレーを自分で作ってみました。それでも悩みは続くので洗濯を二回しました。さらに悩んだ僕は便所掃除、風呂掃除、ベッドルームの掃除と続けているうちに部屋はピカピカになりとっても充実した休日だったとさ・・・めでたし、めでたし





というわけで、まだ悩んでいます。

ただ ・・・やるべき仕業と企てはしっかり見えてきました。
自分の想いが自分の仕業を超える瞬間を見逃さない事。
ものすごく抽象的だけど、僕にとって今大切にしている事です。



明後日から四月、この季節がまた巡ってきました。なんだか良い事が起こりそうな予感でドキドキする感性をせせら笑うような物知り顔にはなりたくないと思ってます。そして今ドキドキしながら新作に臨んでいます。