この日記にはネガティブなことと、具体的な他劇団の劇評みたいな事は書かないようにしていたのですが今日は感じたことをしっかり自分に刻んでいたいので書きます。

座K2T3のプロローグと言う芝居をぽんプラザで観てきました。
物語は女性たちが集まって自分たちの手づくりで『終の棲家』という建物を作っていく。 その始まりには夢があり、希望があるユートピア建設みたいなものであった。
しかし現実の中では、動機づけは、それぞれ違うし、それを形にする為には嫌な人であってもプロの仕業が必要だし、プロジェクトの真ん中にいる人間にも自分のモチベーションはみんなに伝えてないものだったり、何より好きで始めたことが、その維持と継続ゃ建設のスケジュールの為に飲み込まれてしまって・・・・・。生活、家族、恋愛、友人関係の中で身を削るようにして時間をつくり、集団で何かを作っていくこと中で感じる、矛盾と葛藤 ・・・・・。そして彼女らが出した答えは??

と演劇や映画の批評ならここからいろいろ云々書きだすんでしょう。僕もそのつもりだったけどやめました。
あと二回15日、16日にあるのでもしチケットがとれたら是非みて下さい。
スポーツでもサークルでも会社でも集団でものを進める時に感じるどうしようない感情と現実。

集団で活動しているアーティストならずとも共感すること間違いなし、僕は劇団を13年ぐらい主宰してしまっているので随所で共感。うちの劇団員のフジイがホゲェーと口を開けてみている横で眼鏡の下を拭ってました。
ちなみにフジイはホゲェーっとしているか、フンガフンガよく笑ってました。そしてその後に行った居酒屋では僕の奢りなのをいい事によく食べよくしゃべってました。芝居の事や劇団のことを僕よりも饒舌にしゃべってました。調子にのった彼は、しまいには初めて行った居酒屋の壁にサインまでしていました。

フジイにサインさせる芝居!K2T3『プロローグ』










もし僕がこの芝居の演出をしたらストーリーを全く変えずタイトルは『再生』にしたい。



僕も調子に乗ってもう一言(笑)

ボロボロにくたびれて
もうはけないと思ってた スニーカーを
よおく洗って
紐をかえたら
前よりはき心地が
よくなった

また、歩きはじめます。

(年末にお世話になったかたにだす予定の文章より)