⭐第1話⭐
❝すぅ〜…ふううぅ❞
……
あらら、うとうとしてたわ〜。ったく…
おっと、何してたんだっけ?俺。
ってか…???
わぁっ✨💨
俺、宙に浮いてるやんか!
え?なんで?わっ!落ちるっ…
…って、落ちんかった。
ここどこや?どこの道?あ〜あ!
あららら…
フラフラどこ行く、俺っ!
制御不能や!あららら…。ドンっ…
❝すいませ〜ん、ごめんなさいっ❞
って身体すり抜けたぁっ
あ、あの人も浮いてるやんか!
…なんだ?何があった?え?夢?ほっぺたツネってみるか。
うわ!
なんか俺、変な服着てるぞ!白装束か?
ダッサ!おえ〜!マジ、ヤバい。
お〜…アカンアカン!慌てると、体が制御不能になる。
落ち着けっ!俺!呼吸を整えろっ!
❝すぅはぁすぅはぁ❞
ちょっとは、落ち着いてきたかな。周りを見渡してっ!状況を判断するんだ!
…………
なんと!…白装束で浮いてる奴らばっかじゃあないか。
白装束集団かっ?俺も仲間なのか?何があった?
…見渡すほど、吐き気してきた。おぇっ
でも…この通りって、こんなに人が多かったかな?
なんせ、白装束だらけ。
お!普通の服の人もいるやん!
でも、白装束4人位くっついてるけどな(笑)怪しっ
ははっ(笑)って、俺も…?もしかして、それか…?
俺の2つ前を歩く人は?
あの、先頭を歩いてる人は誰?う〜ん…知らんわ。
俺の前にも、誰かいるし…。白装束やし…。じゃあ後ろは?
はい!誰もいませ〜ん1番ビリッけつ〜
はい!残念〜!
❝…もぉ〜っ、何なんだよっ!❞
思わず叫んだ。
〘大丈夫か?周悟。〙
わっ!誰?
❝だ、誰…ですか?❞
ってか…しゅうごって誰やし?
〘ワシじゃ〙
…?ワシって誰かな?知らない人?
ま、いいや。
❝ワシさん、俺、なんで、こんなんですか?❞
〘お前だからじゃ。〙
は?全然、意味分からんわ。
も〜?そっか!聞くかぁ
❝あの〜ワシさん、俺、うとうとしてて…はっ!って目が覚めたら、この変な服着て浮いてたんです。いったい何があったのか、何も覚えて無いんです。もし、あの…何か知ってるなら教えてもらえませんか?❞
〘お〜…なぁ周悟、お前は守護霊になったんじゃ。その1番前を歩いてる御人が、ワシらが守らなくてはならない御人じゃ。そしてワシらは皆んなまとめて、背後霊とか呼ばれとる。人数が増えもすれば、減りもするんじゃ。〙
❝なっ…俺、死んだんすか?❞
〘…さよう、とうの昔にな。〙
❝マジっすか?何で死んだんすか?俺、あっ?❞
あ…
あれ…思い出せない。いや待て、何も分からんぞ。記憶喪失か?
考えるほどに、思い出そうとするほどに…忘れていきそうな…
そこにある、その引出しを開けようとすると…タンスがどんどん遠くにいく様な感覚…
自分が誰かも分からない。親も家も分からない。
…う〜ん
さぁ、どうしよ?
今あるのは、この環境。
気が付けば、足を動かさなくても、御人にズルズル引っ張っていかれる。
でも、不思議と何の焦りも、怒りもない。
ムカつきもない。そして、不安も全然ないときたか…。
何か、フワフワしてる。
…ま、いっかぁ
❝ワシさん!了解しました!俺、何すればイイっすか?何か、仕事とか、お手伝いとかありますか?❞
〘ほほう、周悟。だいぶ馴染んできたな。はっはっは〜(笑)
今、御人は会社に出勤中じゃ。そのまま、付いてくればよい。それと、分からん事は何でも聞いてくれ。それとな……〙
ワシさんが、色々なルールや、者の在り方、考え方を教えてくれた。一生懸命に話をしてくれたのだが…
後半…だんだん意味が分からなくなり、うとうとして…そして、居眠りをし…気が付けば長い話は終わった。
それで、ごまかし半分に、聞いてみた。
❝ありがとうございます!で…ワシさん、俺の名前が周悟って、どうしてわかったんすか?俺でも、知らなかったのに…❞
〘はっはっは(笑)胸に名札が付いておろう。〙
❝へ?名札?❞
ホントに名札が付いてた。マジかよ。幼稚園児じゃねぇかっ(笑)
皆んな付いてるし〜(笑)
ま、いっかぁ
俺は周悟、今日から守護霊になりました✌️😳✨
よろしくお願いいたします✨🙏✨
続く…