北海道などの猛烈寒波は一段落、とはいえ冬型の気圧配置は続いている。今日(10日)の大泉町の最低気温は-7.5℃、最高は3.9℃とこの季節らしい気温。関東南部に雪を降らせた南岸低気圧によって、千葉や東京都心、横浜などで積雪があったものの、山梨の北西部の八ヶ岳山麓に雪をもたらすことはなかった。日本列島の真ん中に位置する八ヶ岳、日本海側や太平洋側からの雪雲にも見放されて、乾燥した冷気だけが届く。たっぷりの雪は、もう少し先になりそうだ。

八ヶ岳の全景を眺めに平沢峠へ。雪の多い年はこの峠までの道も閉ざされてしまうが、今日は道路肩に少し雪が残るだけ。ここは山梨・清里から近いが長野県の南牧村、写真を撮った時間は13時、外気温は-5℃と寒いのは1450㍍と標高が高いことから。

八ヶ岳の主峰・赤岳と右に連なる横岳。サンメドウズ清里スキー場(最高点は1900㍍)も連休とあって混んでいるだろうと今日はパス、八ヶ岳周辺を探索しながら山を眺めに峠へ来た。背後の飯盛山も雪が無いので、スノーシューでの散策もお預けだ。

野辺山高原・平沢峠には分水嶺の看板が写真の反対側にある。甲府盆地を通り富士川から太平洋に至る流れと、千曲川→信濃川から日本海へ、ここは日本の臍だ。

八ヶ岳高原大橋からの八ヶ岳。平沢峠に来る前に撮ったもの、眼下の川俣川沿いの崖には氷柱が見える。ここから八ヶ岳を見上げると、主峰の赤岳の左に阿弥陀岳が頭を覗かせている。

南アルプス前衛の鳳凰三山(左)から北岳、右手前はアサヨ峰、甲斐駒ケ岳から右に鋸岳。写真を撮ったのは三分一湧水下の田んぼ、南アルプス方向は遮るものが無い。山好きにはたまらないロケーション、飽きるほどに堪能することが出来る。

今朝の8時に小屋の脇から撮った甲斐駒&北岳。山に変化はないのだが、山が見えると習慣で撮ってしまう。