今朝(11日)は全国的に冷えた。アメダスを見ると、大泉町の最低気温は2.7℃、安定した日差しも戻って最高気温は19.8℃と平年並みに。5日ぶりの良い天気、今日はどこにも出ないで専業主夫。洗濯はもちろんのこと、山で暮らすには何事もこなさねば生きてはいけない。食事を作るのも楽しみ、山で遊ぶのはその合間だけ。

昨日は不安定な天候だったが、青空も覗いたので美し森まで山を見に出かけた。遠くから雷鳴も聞こえ、黒雲が飛んでくると霰が落ちる天気。前日のニュースでは、奥日光に降雪があったと伝えていたが、八ヶ岳などの稜線も新雪に覆われ、山麓の新緑と良いコントラストを見せていた。左は権現岳、右に主峰の赤岳、その右には横岳が連なる。

ヤマナシやミツバツツジが咲き、山麓は初夏の装いになりつつあるが、背後の山には季節外れの雪。ダケカンバの枝先をよく見ると、芽が動き出してきた。

美し森ではコナシの花は見られなかったが、ふもとの駐車場付近ではつぼみが膨らみ、明日にでも開花しそう。コナシが咲く前の山肌は、花は白なのだがこの蕾のお陰でピンク色に染まる。

白樺林の芽吹き。北八の八千穂高原に5日、カミさんらと出かけたときに撮った一枚。足元のレンゲツツジなどの蕾はまだ固い。

足元はまだ枯草ばかりの白樺林、日だまりの中で咲いていたフデリンドウを見つけた。ハルリンドウと思って撮ったのだが、根性葉が丸いのでフデと同定できた。

庭でレンゲツツジが咲きだした。久しぶりの日差しを受け、別名の鬼ツツジの名前にふさわしい色、高山になる程に朱色が濃くなる。

黄花のレンゲツツジ。こちらは園芸種、この花の淡い黄色・レモンイエローはユウスゲの花色を想起させる。

ヒメユキザサ。山に自生しているユキザサも庭に生えているが、花丈は3倍ほどに大きい。

ハナズオウが満開、この花は色も独特だ。葉が出る前に濃いピンク色の花を咲かせ、枝や幹の表面に花が付くのが面白い。この花のすぐ後ろに、サラサドウダンツツジの膨らんできた蕾が写っている。

オオヤマオダマキが咲いた。元は白馬山麓の「ホテルくらや」から頂いたもの、今は庭で増えている。八ヶ岳山麓のキバナノヤマオダマキは晩生、まだ花芽も上がっていない。

マイヅルソウの花。花茎は2㌢ほど、花は5㍉と虫眼鏡の世界だが、葉は名前の通り舞鶴が下りたように美しい。

今朝7時、小屋の脇から撮った甲斐駒ケ岳(右)。左端には北岳、中央はアサヨ峰が連なる。一昨日の雪がまだ少し残って、空気が冷たいこともあって良い姿を見せてくれた。木の葉が茂りだして、南アルプスの姿も、日ごとに見ずらくなってきた。