今日(10日)の大泉町、アメダスによると最低気温は-6.0℃、連日-10℃続きの寒気も少し緩んだ。最高気温も5.2℃まで上がり、小屋周辺の野山も地肌が見えて来た。小屋の給湯管の一部が凍結、台所と洗面所の水は出るのに湯が出ない事故も、気温の上昇で今日の午後には解消。管の破裂に至らず胸をなでおろしている。午後には雲も厚くなってきた、明日にかけて雨の予報も出ている。天候の崩れる前にと、昨日(9日)は北八ヶ岳・蓼科に足を延ばし、スノーシューを履いて雪山を歩いてきた。

今年初のスノーシューは、ピラタス蓼科のロープウエイに乗っての楽々散策。スキーは清里で前日滑ったのでこの日はお休み、11時過ぎに到着とのんびりの行程は歳を考えてのこと。北陸などでの豪雪から、北八ヶ岳のこの地もさぞ雪が多かろうと期待していたが、思ったより雪は少なくモンスターには出会えなかった。

縞枯山荘への雪道は人が多く入っているので、スノーシューが無くとも歩けるほどに締まっていた。最近は降雪が無かったのだろう、雪のない樹々の枝が目立っていた。

坪庭に上って一周する。風の吹き抜けるこの溶岩台地、幸いこの日は風もなく、ウルトラマリンブルーの青空と縞枯山を眺めながらのランチを楽しむことが出来た。

11時40分発のロープウエイに乗車、撮った一枚が蓼科山と北アルプスの山並み。この時間に乗っているのはスキーヤーかボーダーばかりだった。

縞枯山荘の手前にあった道標。

青い屋根の縞枯山荘、テレマークスキーなどの講習なども行っており、宿泊はもちろん食事も出来る。雪山ウオークする人にとって吹雪かれたときには、オアシスのような存在だ。

縞枯山まで行くのかな、帰りに雪道をシリセードするプラ板がザックに付けてあった。

坪庭から望む北横岳(2480㍍)。分岐からは60分の行程だが、今日は遅い出発なので無理はしないで眺めるだけ。

坪庭からは左から北岳、甲斐駒、仙丈ケ岳など南アルプスの山並みが良く望めた。眼下には縞枯山周辺を歩く登山者や、スノーシューを履いた人たちの付けたトレ―スが交差している。人の歩いた後と安心して辿ってはならない。登山のルートは自己責任、日頃からしっかり確認する習慣を身に着けよう。

雪原の先には、左の中央アルプスや御岳山の頂も望めた。

坪庭での私。登山靴を玄関に忘れて、この日は普段履いている靴でのスノーシュー。新雪に飛び込むなど、この足元では無理はできなかった。