台風一過、空気が入れ替わったのか、昼間は暑いものの朝晩は秋の気配が漂い始めた。今日の大泉町、アメダスによると最低気温は14.4℃、最高は夏日の27.3℃と気温の差が大きくなった。関東では台風10号の直撃を免れ、ほっとしていたが危険は隣り合わせ。東北や北海道では集中豪雨で大きな被害、洪水によって亡くなられた方や被災された方々に、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

雨の後で空気も澄んだ、山や花を撮りに近くの飯盛山(めしもりやま・標高1643㍍)に出かけた。この山の登山道沿いには、マツムシソウがたくさん咲いている。庭で咲くものより花も大きく、色も濃い。平沢峠から標高差200㍍を1時間かけのんびり登る。この山は八ヶ岳の東に位置し、八ヶ岳はもちろん南アルプスや奥秩父の山並みを望む展望台。しかし、この日は真上に雲はないものの山の頂などを眺めることは叶わなかった。

飯盛山から雲の湧く八ヶ岳方向を撮る。山麓に一筋は、雪のないサンメドウズ清里スキー場。右には飯盛山より10㍍高い平沢山。この頂に至る登り道は、ほとんどの登山者が巻道を通ることもあって、笹に覆われ歩きづらい。人があまり入らないので、おかげで静か。飯盛山山頂は狭く、休息には適さないが、ここはのんびりと昼寝もできる。広い山頂には、マツムシソウやアキノキリンソウ、アサマフウロが咲いていた。

飯盛山山頂直下、清里や野辺山への分岐に立つ道標。

ススキの穂も出そろい秋の風に靡く、背後の山は飯盛山。

シオガマギクを見つけた。だいぶ前にこの山で見た覚えがあったが、久しぶりの出会い。この山は低いけれど、いろいろな山野草が咲く。

ハナイカリ、これが花かと戸惑ってしまう。

シモツケソウが残っていた。

平沢山からの下り、道端には白いヤマハハコ。飯盛山の右奥には、茅が岳が望めた。

アキノキリンソウが黄色に輝く。赤花はアサマフウロ。

ハクサンフウロもまだ咲いていた。

登山道わきの石ばかりのところ、マツムシソウはこんな環境が好きな生育地。