桜前線の北上や満開の知らせがトップニュースになるこの頃だが、標高1000㍍を超える小屋周辺に桜の便りはまだ登ってこない。今日(1日)、大泉町の最低気温は2.2℃最高は14.6℃と気温上昇も一休み、明日からは天気も悪くなる予報を聞き、近くの桜の開花状況を急ぎ調べ花見をしてきた。

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山高神代桜が満開となった。樹齢2000年、日本最古のエドヒガンザクラ、天然記念物に指定されている。福島・三春の滝桜や岐阜・薄墨桜とともに日本三大桜と言われている。一番の長老とあって樹勢は見劣りするものの、根接ぎなどが功を奏し、今年も良い花を見せてくれた。実相寺や地元の方々のたゆまぬ保護活動に感謝したい。

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根元の幹回りは11.8㍍。樹高は欠けて周りの若いサクラに劣るものの、堂々の幹回りは他を圧倒する。

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エドヒガンザクラは、ソメイヨシノより花は小ぶり、ピンク色は濃いようだ。

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実相寺の境内はスイセンが花盛りで、サクラとコラボしている。甲斐駒ケ岳はいつものように聳え立ち、サクラの開花に歓声を上げる人間どもの営みを眺めている。

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わに塚の一本ザクラ、今日は五分咲きとか。ここは隣の韮崎市、近いので足を延ばす。近くにはノーベル賞を受賞した大村智博士の作った大村美術館、温泉施設もある。「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際・・・」枕草子の冒頭が浮かぶ。周りの山の稜線が、少し赤みを帯びてきた。空気が澄んでいればくっきり浮かぶ八ヶ岳も、今日はぼやけてしまった

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このサクラもエドヒガンザクラ、根元にはスイセンやハナダイコン(ショカッサイ)が花盛り。

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日本タンポポを帰りの田圃道で見つけた、オオイヌノフグリなども咲いている。西洋タンポポかと思い花の裏を見ると、反り返った萼片がない。