今日(28日)の大泉町の降雨確率は、午後に50%の予報だったが晴れてしまった。ひと雨降った昨夜だったが、雨量は少なく大地を冷やすまでには至らない。今朝の気温も23.1℃、最高は32.0℃と真夏日続き。湿度は60%と蒸し暑く、少し動いても汗が流れる。山梨全県には朝から雷雨注意報が出ており、不安定な天候は夜半まで続くという。

ヤナギランの群生を観に富士見町・入笠湿原へ。ゴンドラに乗って登ったが、狭いゴンドラの中がこんなにも暑くなっているのは、まさに想定外。山頂駅に着き外に出ると、高原の涼しさをいつも以上に実感した。

クガイソウ(ゴマノハグサ科の多年草)、淡紫色の花穂を伸ばし、虫や蝶を集めている。庭では花が終わり種穂になっているが、ここでは今が花盛りだ。

シモツケソウ、入笠山の山腹に広がる花園の斜面をピンクに染めていた。遠目で見るとヤナギランが群生し咲き出したかと思ったが、近くに登ってくると早とちりだった、残念。

ワレモコウが色づき始めた。庭で撮ったものだが、今年は珍しく花穂がそろって残っている。例年、白カビ病や虫に芯を齧られて、庭でワレモコウを見るのは諦めていた。ドライフラワーになる秋まで、残っているかがお楽しみ
。

ヤマユリが咲いた。今年は冬の寒さで、球根が解けてしまったのか、ほぼ全滅した。かろうじて残ったのがこの株、昨秋、草むらで咲いていた球根を掘り上げ、南側に移植したもの。場所と新しい土が命を長らえたのかもしれない。右奥に茶色のマルバダケブキの花芽、大きな葉の下から日ごとに伸びてきた。

キキョウ、地のものなので花丈が150㌢を越えて見上げる高さ。種から自然に増えているが、気が付いた時には移植が難しいくらい根が深い。種まきから発芽したので、今年はポット鉢での生育に取り組んでいる。

フシグロセンノウ、横浜では半月も早く咲いていたが、山でもようやく咲き出した。多年草で寒さに強いのだが、今冬の厳しい寒気で半分ほどが消え、発芽に至らなかった。この朱色は、薄暗くなっても目立っ色だ。

アナベルに虫が一匹、終日蜜でも吸っているのか、停まりつづけていた。居心地がいいのだろう。