今日(17日)は全国的に暖かくなり、4月中ごろの陽気となったところが多いとか。ここ八ヶ岳山麓も快晴、朝の気温こそ1.9℃と低いが日中は17.8℃まで上がり、動けば汗ばむ程。昨日、クロッカスが咲きそうになっていたが、この暖かさで今日は一斉に開花している。寒さも緩んだので、久しぶりデジカメを持って、山を撮りながら春の花を探索しに出かけてみました。

オオイヌノフグリが咲いています。大泉支所の上にある田圃道、いつも八ヶ岳や南アルプスの山などを撮る場所。足元のあぜ道に、コバルトブルーの小さな花が、満天の星空のように煌めいています。
「根ざす地の温(ぬく)みを感じ いちはやく空いろ花咲けり みちばた日なたに」(歌人・木下利玄の作)

南八ヶ岳の今日の姿。暖かくなったとはいえ、山にはまだたっぷりの雪が残っている。左に編笠山、中央に三ツ頭、その左横に頭を覗かせるのが権現岳、右には主峰の赤岳が聳える。

同じ大泉支所上から、南西側に連なる南アルプスを望む。写真は左に北岳、中央にアサヨ峰、右には山梨が誇る甲斐駒ケ岳が迫る。

富士山が4番目となったのは申し訳ない。写真手前は金田一春彦記念図書館の大屋根、近くには北杜市の大泉支所がある。360度を山に囲まれたこの地に来ると、いつも山を眺めて暮らせるひと達を羨ましく思う。私の小屋は山麓の山の中、残念ながらこのパノラマを見ることは叶わない。

三分一湧水を久しぶりに訪れた。甲州市・塩山のザゼンソウが見ごろになっているニュースを見て、地元はどうかと立ち寄ってみたが、まだ早かった。この湧水、10年ほど前まではペットボトルなどに汲んで、そのまま生で飲んでいた。しかし、今はお勧めできないと聞く、水質検査の結果がどうだったか示されてはいない。背景の白く輝く八ヶ岳の山が、昔より汚染されてきたのは確かなようだ。

ザゼンソウ(座禅草・サトイモ科)が2本だけ顔を出していた。花は赤褐色の仏炎苞が保温し守っているのだが、まだ寒いので苞はまだ閉じていた。

クロッカスが咲いた。日当たりのよい南の軒下で春の訪れを教えている。

おまけ
昨夕、カーテンを引こうと窓際に立つと山が焼けていた。
気づくのが遅かったので、見晴らしの良い場所まで行くことは出来ない。木立が邪魔だったが、小屋近くで何とか撮った1枚がこれ。
どういう気象条件で、普通の夕焼けとは違う真っ赤な空が現れるのか分からないが、台風の前後などで見られることがある。しかし、待っていると現れないから不思議だ。