キンモクセイの香りが何処からか匂って来る、そんな秋本番の山だが気分は優れない。御嶽山の噴火で多くの方が犠牲になり、今も懸命な救助活動が続けられている。私も山好きで、あちこちを登り歩いた。もちろん火山の山もあったが、幸いにも噴火などに遭遇しなかった。火山の噴火を予知することは出来ていない、と専門家が断言するのを聞いて、日頃からそうしたリスクが、常にどこでも起こりうることを、頭の隅に置いておこうと思う。

昨日(30日)、一週間ぶりに山に舞い戻って来た。大泉町のスーパーで買い物をして小屋に向かう途中、大泉支所上の田圃で八ヶ岳を撮る。この八ヶ岳も火山が生きている山、そのお陰で周辺には温泉が湧く。こんな感慨を思い浮かべながらシャッターを押したのは初めてだ。長坂IC近くでは稲刈りが始まりハザガケも見られたが、標高が高いこの辺ではまだのようだ。

写真中央に甲斐駒ヶ岳、この山の後方には御嶽山がある。地図を広げると、御嶽山の真東80㌔付近に北杜市大泉町がある。ニュースで北杜市にも降灰があったと伝えられたが、その日は横浜に居た。「今どこに居るの」と知人からのメール、降灰を知って「火山灰から車を守る要領」が送られてきた。「現場に近寄って、灰を被る機会を増やすな。偏西風に乗って灰が飛んでくるとき、ブラシや布で擦らない。水で流すこと、ワイパーを使わない・・・」などと細かな注意、さすがわ車のプロ、私は知らない事ばかりだった。

ホウオウシャジンも留守の間にピークを迎えたようで、今はしぼんだ花も多くなり勢いは衰えている。

イワシャジンがバトンを受けてようやく咲き出した。花の上にある髭?が真横に伸びて、ホウオウシャジン(髭が上に巻く)との違い主張している。

アキノキリンソウ、この花の寿命は長く、秋が遅くなるほどに黄色が映えるように思う。

午後に散策、夕飯用のキノコを採って来た。雨が無かったせいで、留守にしたが大量には出ていなかった。左にホンシメジ、茶色はハナイグチ(ジゴボウ)など。