連休が終わると山も我が小屋にも静かさが戻って、小鳥の囀りがよく聞こえるようになった。ヤマザクラが風で花びらを飛ばし始めると、シラカバやカラマツ、ミズナラなどの花粉がテラスを薄緑に染める。この時季、青空駐車の愛車は黄砂を浴びた様な花粉塗れとなってしまう。

コイワカガミが満開になった。狭い生育地にはカタクリなどが侵入している。カタクリは花が終わり種を実らせてきた、写真左にはマッチ棒のようなカタクリの新芽、頭に種を載せた一年生が写っている。

こちらはオオイワカガミ。白馬の山麓生まれ、八ヶ岳山麓の庭に来て5年が経つ。株は大きくなり良い花が見られるようになった、高原から亜高山と生育の範囲は広い。

シラネアオイが満開。南に株分けした半分はすでに種が見えてきたが、こちらは建物の北側で日当たりも悪い、開花も10日程遅くなった。

シラネアオイの花。花姿がタチアオイに似ているからこの名前が付いたと。花が10個以上付くような大株になると、突然枯れることがある。秋に掘り上げ株分けした方が良いと教えられ、一昨年秋に株分けしたものが元気な株立ちとなった。

シロバナエンレイソウ。環境に適応したのか庭で子孫がどんどん増え、子供らも花を付け始めている。ワラビ採りなどで近くの山に入ると、白花ばかりでなく茶色の小さい花のエンレイソウも見ることが出来る。

ニリンソウ。この花も生育は旺盛、手をかけなくとも増えてくれる。

サンカヨウ。葉は蕗のように大きいのに、花はシンプルで小さい。狭い庭よりも、深山に咲くのが本来の姿かも。

ムスカリ、ニホンサクラソウ、写真左下には勝手に侵入したヒトリシズカ。右にはビロードのような葉のスイセンノウが大きくなってきた。右端で尖って伸びて来たのはヤナギラン、狭い庭は生育地を巡る争いが絶えないので、ジャッジマンの出番は多くなる。

飯盛山への登山口がある平沢峠からの八ヶ岳。東の山梨側から山を望むと、先日の信州側での雪の多さが嘘のように少なく見える。

八ヶ岳高原ライン・山梨県営牧場上から望む南アルプス。左に鳳凰三山から北岳、右に甲斐駒ヶ岳の姿。ここから見ると雪がまた付いたようにも見える、山の北側斜面を観ているので雪も多いのだろう。牧場の草も伸びて、牛の放牧が始まっている。