今日(7日)は快晴、雲の心配は無い。春の雪はほぼ消えたが、寒気が残って大泉の朝の気温は-2.7℃と冷え込んだ。皇居の乾通りには30万人もがこの日までに訪れたというサクラ好きの日本人、八ヶ岳周辺にも桜前線が到着したからには、花見に行かないでは話にもならないので行ってきた。こちらの混みようは例年並みで、ゆっくり花見を楽しめた。こんな田舎の桜見物に、遠くからの観光バスが何台も来ていた。

北杜市武川町にある実相寺は神代ザクラで有名だが、境内には福島・三春の滝桜や岐阜の薄墨桜、身延山の枝垂れなどの子桜が育ち、りっぱな花を咲かせているのもサクラ好きにはありがたい。甲斐駒ヶ岳が、春になると賑わうこの寺の様子を静かに見守っている。写真中央左の満開で白く見えるサクラが、神代ザクラ。

神代ザクラ、日本三大ザクラの一つで、日本で一番古い(樹齢2000年)と言われている。樹の勢いは回復してきたと聞くが、古木の風格はだいぶ落ちてきたように思う。しかし、懸命に生きているからこそ、花の美しさだけではない力を人は感じ、訪れるのだろう。

わに塚のサクラは、韮崎市の武田八幡宮近くの田圃の中にある一本桜だ。樹齢320年のエドヒガンザクラ、雪の八ヶ岳が背景にあるのも写真としては願ったりの姿、バランスが良い。

サクラの根元には、スイセンやハナダイコン(ショカッサイ)が彩りを添え、サクラとともに春を謳歌しているようだ。

わに塚のサクラを撮った帰路、田圃の畔にホトケノザが群生していたので、八ヶ岳をバックに一枚。