甲信越は記録的大雪。中央道は全線で、国道20号線も寸断、通行止めが続いている。今日(17日)の大泉町は晴れ、最低気温は-7.8℃、最高は5.8℃となり日差しがあって暖かい。こんな悪条件の中では外出を控えるのが一番なのだが、予定していたので11日から白馬の「ホテルくらや」に泊りスキー仲間らと遊んでいた。パソコンを持参していたので交通情報は周知していた、一般道を15日の朝9時には八ヶ岳山麓の小屋に向かう。塩尻で国道20号線に入るが除雪もされ、峠越えも無事に。しかし、茅野市金沢で通行止め、宮川で国道から「御柱」を山から引く御柱道を上り原村へ、そして富士見町に到着した、ここはまだ長野県だが、山梨の北杜市・大泉までは隣接している、小屋近くに辿りついたと安心したのだが。

八ヶ岳の昨日(16日)の姿、編笠山や権現岳は見えるが、ここから主峰の赤岳は望めない。マリンブルーの空・新雪がまぶしい。この道を登れば三分一湧水、甲斐小泉駅そして私の小屋も近い。この道なら日当たりも良く、少し除雪車が掻いてくれたら上に登れると思ったが、正に正解だった。昨日は富士見町から、小屋のある管理事務所に様子を聞くと、降雪は1.5㍍程あり市道が除雪されていないので四駆でも来るのは無理とのこと、それでも小淵沢近くまでは行きたいと動き回ったが、どのルートも立ち往生の車があったり、除雪が入っていない場所が多く徒労に。

国道20号線に下りてみるも山梨との県境で通行止め、国道の信濃境駅への分岐に車を停めての車中泊。燃料は富士見で満タンにした、食料はAコープで小屋に戻れると思い買込み保冷箱に入れたので安心、毛布も積んであるので心配は無い。翌日(17日)になっても国道20号線は動く気配は無い。富士見に戻って、昨日も寄ったコンビニで朝食らしきものを買う。流行りの100円のコーヒーを今日も買って、鉢巻道路で山梨側に回り込む作戦。立沢地区を走るが除雪は立沢橋まで、無駄走りだった。この写真は翌日、県道17号線を小淵沢に向かって走り、遠くに富士を望むビューポイントに立ち寄る。ここは葛窪・境小学校近くで中央道の様子を眺める、当たり前のことだが車の姿は無い。

午後になり乙事へ。この道路は茅野・小淵沢・韮崎を繋ぐ県道17号線、国道が通れないので入ってくる車は多いが、都心などへは国道の不通区間があり帰ることは叶わない。様子見に入ったが、スタックした車が脱出して小淵沢への通行が可能となった、しかし、車線は一車線だけで雪も残った道。この写真は原村と富士見町の境から望む八ヶ岳・編笠山。

乙事で通行待ちの際に撮った一枚。鉢巻道路に登る分岐にある有名な接骨医院、そこの軒先に埋まった車の先には、甲斐駒ケ岳の勇姿が笑っているかのよう。除雪作業車のおじさんが怒っていた、除雪している最中に車が入り、スタックして動けなくなり引き出す手間も、これでは作業が進まないと。

甲斐小泉駅近くの踏切を渡る、ここを渡れば小屋は近い。JR小海線は今日も終日運休とか、線路は深い雪の下で冬眠しているかのようだ。

小屋に付いたのは14時、24時間以上の到着遅れ。入るのにも車のスコップを使って玄関まで雪掻き、積雪は1㍍は超えている。それでも私は一泊で帰れたから良かった。私の友らはホテルにもう一泊、東京への高速は全てが不通、国道も軽井沢・碓氷峠が通れない。それなら遠回りでもと糸魚川から日本海側へ抜け、富山・名古屋から東名に向かっているとか。その東名も沼津近辺で今朝まで止まっていたので、いつになったら家に帰れるか心配だ。

常念岳は松本近くでナンバーワンの山、ピラミダルな山容が好かれる理由か。梓川SAから撮ったもの、この時は往きなのでルンルン気分。

中央に鹿島槍ヶ岳、左には爺が岳、右に五竜ヶ岳その奥には白馬の山並みが続く。大町近くのタイヤチエーンを着け外すスペースに駐車し撮ったもの、今回の写真は全てコンテジによるもの。