今日は彼岸のお中日(秋分の日)、連休の最後で混むのを承知の上で横浜に帰って来た。カミサンらのお供・荷物運びはいつもの事、山で遊ばせてもらっているので同行を断ることはできない。元気な亭主も留守ばかりでは御近所からも忘れられてしまう、たまには生きている姿を見せることも大事なのだ(・・・とは独り言)。

ヒガンバナが山でも咲いた。全国どこでも同じ頃に咲くのは、同じ種から広がったのでDNAが同じなのだと。この花は確か横浜から球根を持ちこんだと覚えているが、山を下りた集落や田圃の畔でも今満開となっていた。

秋の恵みキノコ、これはカラマツ林に多く出るハナイグチ(ジゴボウと地元では呼んでいる)。朝の気温が10℃を切るようになると茸シーズンが到来する。

採って来たキノコは全てハナイグチ、みそ汁はもちろんのこと、茹でた後に辛味のある大根おろし和えで食べるのが定番。小屋近辺(標高1150㍍)より300㍍ほど高い裏山に出掛けて採ったもの。

センブリが咲いていた。山ブドウやキノコばかりを探して山中を歩いていた際に見つけた。干して胃腸薬などとして煎じて飲む薬草、ということは子供の頃から知っていた。しかし、最近では山でも少なくなっている。

山ブドウ、また採って来たが、実を洗って枝から外すのが一仕事なのだ。

一部をホワイトリカーに漬けてみた。ヤマブドウは酒税法違反になるのだとか、自家用で飲むのに目くじら立てる程ではないだろうに、いつ制定された法なのだろう。

大鍋一つでは入り切れない、もう一つの鍋もかなり大きめだ。

熱が入ると量も減る。大きな種が厄介者で裏ごしで悪戦苦闘、ここが山ブドウジャム作りの一番の難所。アクをとってから氷砂糖を一㌔、この辺はアバウトである、今年は少し砂糖が少なかったかな。

湯煎して蓋をきつく締めれば出来上がり。あれだけあったブドウも、完成すれば山ブドウジャムは大きな瓶、小さい瓶あわせて13個でしかない。採って来た男の責任で、3時間台所を占領しての成果だ。