梅雨入りが近くなり、アジサイの便りが各地から聞かれるこの頃です。アジサイを観るには雨の日が良いのでしょうが、暑さにもめげず明月院に行ってきました、訪れるのは久しぶりです。平日ですが人の波は、北鎌倉駅から明月院へ途切れなく続いていました。行きは電車、帰りは明月院の裏山から鎌倉アルプスを歩く。昔はハイカーが多かったこの道も、この時期は空いている。天園を経て円海山から自宅まで、二時間半のウオークでした。

人が切れない中では、アジサイの咲く風景を撮るのは容易ではありません。慌ててシャッターを押すので、何枚写しても良い写真は撮れませんでした。

明月院はヒメアジサイを主に植えていたのだと、今まで知りませんでした。

本堂裏で育てられていたアジサイ、人気を保つには、見えないところで株の更新など地道な努力がなされているのです。

花想い地蔵、人は誰しも、はかない花の想い出の中に生きています。ふと目に止まった花で、心が慰められることがあります。いつくしみ深い花想い地蔵さんです。

イワタバコです。明月院に至る小路沿いに、小さな小川が流れていました。民家の石垣に苔のように張り付いて咲いています、湿気もあって生育環境は適しているのでしょう。

艶のあるタバコの葉に似た形から、この名がつけられたようです。街中で珍しい花に出会え、得をしたように感じた一日でした。

帰りは歩きです、明月院の裏から山に入りました。鎌倉の町を見下ろすように続く尾根道は夏でもひんやり、中世・鎌倉時代のやぐら(洞窟墳墓跡)などにも出会えます。

ナルコユリやヤマブキショウマも咲いて、ここには自然がまだまだ残っています。

おまけの画像 スタート地点の北鎌倉駅は昔のままの佇まい。腹ごしらえをした駅前の蕎麦屋さんから、暖簾越しに撮ったスナップ。