10月3日から二泊で、一足早い立山の紅葉を観に行ってきました。上越新幹線を使って富山から立山へ、一日目は弥陀ヶ原ホテル泊まり。二日目は室堂から少し歩いた雷鳥荘に宿泊して付近を散策する、帰路は扇沢から長野経由という何とも楽チンなプラン。一昨年の春、雪の室堂・大谷を歩いたときから、紅葉のときにゆっくり泊まって近くを散策するという、カミサンの願いを自ら実現させたのです。JTBに出向いての宿や乗車券の手配も全てお任せですから、私は気楽な荷物持ち兼案内人としてついてゆきました。

弥陀ヶ原は標高2000㍍程の高原台地にある湿原、 大日岳を望む弥陀ヶ原の朝です。木道を歩いてのトレッキングコースが整備されていましたが、早朝は木道にも霜が降りて滑りました。高山植物の宝庫も今は枯れ野、餓鬼の田(池塘)に草モミジが映える季節です。
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立山の主峰、右から雄山、大汝山(おおなんじやま・3015㍍)、富士の折立が連なります。立山・室堂で最も美しいスポットは、観光客も少なくなる雷鳥荘近くの尾根筋からの眺めです。室堂ターミナル近くは原宿のような賑わいですが、少し足を伸ばせば本来の静かな立山を観ることが出来ます。

剣御前から別山に続く山脈、雷鳥平にはテントも見えます。9月27日に室堂周辺で1~2㌢の初雪が降ったが、午後には消えたとのことでした。寒波が来ると、紅葉も一晩で枯れ野原になってしまいます。紅葉のピークに室堂に来られて、天候にも恵まれたのは嬉しいことでした。

ミクリガ池、室堂に4つある池の中では最も大きい。吸い込まれそうな藍色の水面に、風が止めば逆さ立山が写ります。残念、少しの波が暫く待っても消えませんでした。

地獄谷、硫黄の匂いと白煙が漂い荒涼とした風景。背景の山は奥大日岳(2605㍍)です。

雷鳥荘から室堂へ向かう尾根道は、立山の紅葉を眺めながらの快適なトレッキングです。正面の鞍部に一ノ越山荘、そこからは一時間もかからず楽に立山の主峰・雄山に登れます。

剣岳の頂きを少しだけ望むことが出来ました。雷鳥荘は眼下に地獄谷や雷鳥沢を望む馬の背に建ち、300人も泊まれる立派な建物です。温泉を利用しての床暖房はまだ暑い位でした。立山縦走や剣岳への登山拠点としてや、春山スキーを楽しむお客さんも多いようです。フロントでチェックインの住所を書いていたら、係のオジサンも横浜で同じ区なのだと。スキーに来てから雷鳥荘に居着いちゃつたとのこと、「あんたもこんなところで働けば!」とはカミサンのお言葉でした。

大観峰から黒部湖を見下ろす。タンボ平の紅葉は見頃、黄色が多いのはダケカンバのようです。

黒部平から紅葉真っ盛りの立山・ロープウエイの上の駅大観峰を見上げた眺めです。手前の赤い葉は、ナナカマドです。