夏本番を迎え八ヶ岳の山麓も、一年で一番賑わう季節となりました。庭の花たちも短い夏を謳歌し太陽の光を得ようと、精一杯の背伸びをしています。花芽を付けたのに咲く前に倒れては可哀想と見回っては、添え木をあて支えています。

フシグロセンノウ(節黒仙翁・ナデシコ科)が咲きました。うす暗い林の中で咲いていても目立つ、野草にない朱赤色が特徴です。写真をクリックすると大きな画面で観ることが出来ます

夕方に撮ったのでフラッシュが飛びました。この写真の花の色が、山の中で出会いドキッとしたフシグロセンノウの色です。

オニシモツケ(鬼下野・バラ科)がやっと咲きました。一回目の花芽を虫に囓られての二度目の花芽、無事に咲いてくれました。赤い花のシモツケソウと同じように、泡のような細かい花をつけますが、こちらは白花で背も大きいので鬼の名前が付けられました。

ノリウツギ(糊空木・ユキノシタ科・アジサイ属)は庭や空き地で自生しています。和名は樹液を、和紙を漉く際の糊に利用したことによるという。

背の高いノリウツギや山のアジサイに負けないように、横浜から持ち込んだアジサイたちが八ヶ岳の地に馴染んで、花を付けるようになりました。今頃になって、良い色で咲いています、涼しいからか花も長持ちし楽しませてくれます。




最近、近所の三軒ほどの庭が荒らされ、ユリ根が掘り返され食べられて仕舞う事件がありました。人が盗っていったと勘違い、「花を盗らないで!」と看板を出していて被害にあった家の奥さんも、庭が掘り返されユリやクロッカスなどの球根が無くなっているのを見て、イノシシが出たのに納得したのです。我が家でも三年前にイノシシにユリを食べられたので、園芸用の棒を立てたりロープを張っての対策を講じています。