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ウルップソウ(得撫草・ゴマノハグサ科)、白馬岳と北海道の礼文島と、ここ八ヶ岳の横岳周辺にだけ咲く。離れたところに忽然と咲くのを、隔離分布というのだそうですが、自然の中にはとても不思議なことがあるものです。この花は岩陰にあったので、花は良い状態です。写真をクリックすると大きな画面で観ることが出来るのもあります
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尾根筋のガレ場にあるウルップソウは、陽当たりも良いので花も終わりに近く、殆どがこのようになっていました。











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イブキジャコウソウ(伊吹麝香草・シソ科)、2800㍍の尾根筋、岩の隙間に根を張って花を咲かせています。草という名前が付いていますがこれは「木」です。低山にあるのより赤色が濃いようです。

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オヤマノエンドウ(御山の豌豆・マメ科)、岩場や砂礫地に張り付くように葉を広げ、青紫色の花を付けます。昨年の6月28日、ツクモグサを観にここに来たときにもオヤマノエンドウは咲いていました。雪が消えると直ぐに花開き、息長く咲いているようです。

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イワオウギ(岩黄耆・マメ科)、花が房になって咲くのでよく目立つ。前記のオヤマノエンドウと同じマメ科なのは、葉を観れば納得です。

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イワベンケイ(岩弁慶・ベンケイソウ科)の雄花、肉厚の葉はサボテンのようです。黄色の小さな花が集まって咲く、雌雄異株の多年草です。

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タカネスミレ(高嶺菫・スミレ科)、キバナノコマノツメが高山に進出したもので、葉が厚く光沢があるので区別できるとも。一方で、タカネスミレから独立した八ヶ岳特産種という説があります。写真のような石だらけの尾根筋で、花を咲かせる生命力には感心するばかりです。

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ハクサンイチゲ(白山一花・キンポウゲ科)、中部以北の高山に登れば何処でも観られるポピュラーな高山植物、清潔そうなしっかりした白花が眩しく輝きます。

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ミヤマオダマキ、岩場の続く尾根筋にさりげなく咲いていました。この花のような淡い色のミヤマオダマキに初めて出会いました。
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チョウノスケソウ、高山の礫地や岩場に生える落葉小低木、葉は桜草に似ており小さいのですが、8枚の花弁をもつ花は割に大きい。この花は残ってくれていましたが、もうすぐ終わりです。
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チョウノスケソウの花後、雌シベの花柱は花が終わると羽毛状に伸びます。チングルマなども同じバラ科なので、花後は同じような形になります。
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チシマギキョウ、朝9時前だったので花は開いていません。イワギキョウなのか?自信がありません。
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横岳から赤岳に続く稜線で見つけたゴゼンタチバナ、登山を開始して直ぐの標高2000㍍に満たない登山道で出会ったのもこの花でした。垂直の分布幅が広いのに驚きました。
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クモマニガナ、平地にも似たニガナがあります。高地にもタカネニガナがあって似ていますが、花弁の数が11枚なのでクモマニガナと同定出来ました。2800メートルを越える岩場、土の無いようなところで頑張って咲いていました。
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コゴメグサ(小米草・ゴマノハグサ科)、名前が中々分かりませんでした。尾根筋で咲いていた小さな花、此は何だろうと写しておいたのです。最後に滑り込みで載せることが出来ました。今回の登山で、横岳周辺の花は二回に分けてアップしました。コイワカガミやシャクナゲなども撮りましたが、盛りを過ぎていたので掲載見送りです。また時季を選んで横岳の花を写したいと思っています。