昨日の山行の写真を午後にアップした後、少しはパソコンも休憩ということで、庭の花たちと一頻りブツブツと一人対話で気分転換をしました。夕食後はBS2で東京オリンピックの映画。入場行進を観た後は、録画し音声を聞きながら八ヶ岳の高山植物を整理しています。横岳周辺は花の宝庫だけあって、一回では載せきれません。二回に分けてアップ致します。

ゴゼンタチバナ(御前橘・ミズキ科)、2800㍍の稜線上でも咲いていましたが、この花は歩き始めて間もない2000㍍付近でのもの。まだ薄暗いのでフラッシュが飛びました。

ミツバオウレン(三ツ葉黄連・キンポウゲ科)、登りながら出会った花の順に掲載をしています。八ヶ岳にはこの花が多いようで、夏沢峠近くのオーレン小屋もこの花の名前から付けたと聞きました。

キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪・スミレ科)、2400㍍近い登山道の周辺に群生していました。湿り気のある草地にも生育していましたが、稜線の砂礫地でも同じような花を撮りました。続編で載せますが、タカネスミレという名前だと『高山植物』山渓フィールドブックスに出ていました。

モミジカラマツ(紅葉落葉松・キンポウゲ科)、花茎が10㌢ほどと小さいが、花は山麓に生える背の高いカラマツソウと同じようです。

コメバツガザクラ(栂桜・ツツジ科)、常緑の葉が米のような形、花が桜のような淡いピンクからこの名になったという。残念ながらこの写真はピントが甘かった、先を急ぐからと一枚だけしか撮らないとこうした失敗をする。

ミヤマダイコンソウ(深山大根草・バラ科)、森林限界を過ぎ三叉峰が目の前になった登山道、「こんにちは~」と石ころだらけの中から飛び出すように咲いていました。小さな株でしたので、ここでは尾根に出てから出会った群生を掲載しました。この日一番に多く出会えた花で、黄花ですから特に目立ちます。
写真をクリックすると大きな画面で観ることが出来ます

三叉峰から登ってきた杣添(そまぞえ)尾根方向を望みました。雲海が出ていて下界は見えません。ここを中心に北や南の尾根筋を歩き回って、花の写真を撮ってきたのでした。登山者は夏山最盛期なので多いのですが、のんびりと滞留して山を眺めたり、ゆっくり花を愛でる人が意外と少ないように感じました。

タカネシオガマ(高嶺塩釜・ゴマノハグサ科)、稜線近くでの赤い群生は目立つ存在です。

コマクサ(駒草・ケシ科)、高山植物の女王とも言われています。他の花の名前を知らない登山者も、硫黄岳から横岳にかけた砂礫地の見事な群落を観れば、忘れられない花になると思います。

チョウノスケソウ(長之助草・バラ科)は白花、もう花も盛期を過ぎたようです。黄色のミヤマダイコンソウとのツーショット。

タカネツメクサ(高嶺爪草・ナデシコ科)、風当たりの強い乾いた礫地や岩場という、人間からみれば悪い環境のなか負けないで咲く高山植物は、どれをとってもすごいし綺麗です。