岩手・宮城内陸部を震源とする強い地震で、沢山の方が被災されました。亡くなられた方には心からのお悔やみを、まだ行方の分からない方は一日も早い救出を、避難されている方は早く元の生活に戻れるようお見舞い方々お祈り致します。地震・雷・火事・親父などと言う言葉は、今では死語になってしまったようです、予知が進んだといっても人間の力は自然には無力でした。テレビで流れた緊急地震警報を聞きましたが、近くでは後追いでした。大崩落した山肌を見ると、ダムや道路を造ったり植林など人の手が入った山が崩れたように感じました。南アルプスのスーパー林道なども、自然に人が手を加えたことで地震でなくとも大雨で崩落し度々通行止めになります。

昨日(14日)は梅雨の中休み、山の写真や花を観に霧ヶ峰・車山湿原を歩いてきました。日本列島を東西に分けるフォッサマグナ(大地溝帯・糸魚川~静岡構造線)の大きな裂け目から噴出して八ヶ岳が出来たと言われています。この日は空気が澄んで北アルプスの穂高や槍ヶ岳もハッキリ見えました、これらの峰も地殻変動で産まれたもの。諏訪湖~塩尻峠~仁科三湖~姫川沿いに新潟へと、此の大きな列島のひび割れは続いているのですから、何時何処で地震が起こっても不思議ではないのです。写真をクリックすると大きな画面が観られます

中央に甲斐駒ヶ岳、右は仙丈ヶ岳です。3000㍍級の山が平野部から急に聳えているのも、地殻変動があったから。眼下の釜無川から合流する富士川沿いには、フォッサマグナ断層の露頭も何カ所かで観られ、この地溝帯に沿って温泉が出ています。

車山のランドマークは、山頂に建つ気象レーダードーム。一ヶ月もすれはニッコウキスゲが全山を染めるのですが、陽当たりの良いところでやっとレンゲツツジが咲き出したところ。右の白い花を付けた木は、ズミ(コナシ)です。ツツジで山が赤く染まるのは来週辺りからのようです。湿原を一周しましたが、コバイケイソウが花芽を伸ばし、スズランもやっと咲きだしました、もう少しで花の季節がやって来ます。