山裾の桜が終わる頃になると、八ヶ岳山麓にも遅い春がようやく訪れてきました。カラマツの枝先を見上げると、芽が動き出しツブツブのようなものが見えてきました。足下の山野草のなかには、芽出しは早いと土の中に潜っているのもあります。まだ顔は出さないが、芽を出したら一気に花を付ける準備を整えているのでしょう。芽出しの季節になると、気持ちが高ぶりわくわくします。

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カタクリを寄せ植えにしました。この火鉢は横浜の自宅近くのリサイクルショップで、1000円で買ったもの。ヒビが入っているので安かったのでしたが、ヒビ割れは補修して山に持ってきました。半世紀以上も前に田舎の実家では、此と同じような火鉢に練炭を入れて使っていたのです。子供の頃の火鉢回りでの、一家団欒の姿が蘇るのです。写真をクリックすると大きな元画面が見られます
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カタクリは早春の味覚として、昔はお浸しなどで食べられてきました。今は自生地も限られ、食べるのは勿体ないですね。火鉢の中のカタクリも花が終われば、露地に下ろします。蟻が種を運ぶと聞きました、カタクリの子供が育っています。
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サンカヨウがむくむくと頭をもたげてきました。我が庭に来て4年目の今年は、花を咲かせそうです。昨年までは直径30㌢ほどの、ギザギザのある大きな葉一枚でした。
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キクザキイチゲ、キクザキイチリンソウとも呼ばれているようです。アズマイチゲにも似ています。
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コマクサが芽を出してきました。実生から育て、昨年から咲くようになりました。用土は富士砂を使いましたが、水はけや地温を上げるにこの砂が良いのだそうです。
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庭でオキナグサが咲きました。八ヶ岳山麓での自生地では、保護活動をしていますが株数が少なくなりました。
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オキナグサの花後は、チングルマと同じようになります。絹糸のような艶があります。04年6月に写したものです。
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オキナグサの名の由来となった姿です。このフワフワした綿の中に小さな種が入っています。花を付けたオキナグサは、この実を蒔いて育てたものです。