桜前線は東北の岩手あたりまで、北上したようです。さてこちら八ヶ岳山麓での桜前線は、標高800メートルぐらいまで登ってきました。昨日から今日は5月の陽気とかで、暖かすぎです。桜の追っかけも最後にしょうと、小屋から6㌔南に下った神田の大イトザクラを観に行ってきました。前日に開花状況を下見しての、日の出を狙っての早起きです。朝飯を食べてからは韮崎市の新府桃源郷へ、晴れている日は少ないので、欲張りの私は東奔西走と忙しい一日でした。

神田の大イトザクラ、樹齢は400年のエドヒガンザクラの変種とのことです。下見に行った14日の午後に撮ったものです。夏のような雲がわいて八ヶ岳や甲斐駒ヶ岳の頂きは雲の中です。写真をクリックすると元画面がみられます

シダレザクラとどこが違うのかは、素人目には分かりません。アップで観ると花びらは開かずにスズランのように下向きで咲いています。

翌日の早朝5時20分頃、甲斐駒が明るくなってきたようです。この日は東の空に霧が出ていたようで、残雪に輝く峰を撮ることは出来ませんでした。

写真を撮る人の朝は皆さん早い。前回の「わに塚のサクラ」ほどではありませんが、6時頃には30人程のカメラの放列が出来ました。皆さんも狙うのは、やはり甲斐駒とサクラ。八ヶ岳方向は編笠山と権現岳が望めるのですが、甲斐駒ヶ岳の迫力には敵わないようです。

5時40分頃、サクラも少し明るくなってきました。四方に垂れ下がる枝に付いている花は、ソメイヨシノより色が濃いようです。田圃の真ん中の一本桜、南アルプスと八ヶ岳の山々に見守られ、地元の方々に大切にされて今日まで生きてきました。

山梨は日本有数の桃の産地。韮崎市の新府桃源郷は甲府盆地の外れで北東にあることから、花の時期が笛吹市より一週間は遅いのです。桜と違って桃の花は畑に咲いています。
摘花(摘蕾・てきらい?)の作業をしている農家の方のお許しをえて、畑の中からモモの花と南アルプス鳳凰三山(薬師岳、観音ヶ岳、地蔵岳)を撮りました。右端の山はアサヨ峰だと思います。気温が高いこともあって目の前の雪山も霞んでいます。

モモの花にピントを合わせて、背景の雪を抱く山もそれらしく入れ撮ってみました。モモの花=ピンクというイメージを持っていましたが、紅色が強いのにも驚きです。

白い花はスモモだったかな?八ヶ岳がボンヤリでしたが望めました。この花はモモのような摘花はしていません、花の盛りは過ぎているようでした。

菜の花の黄、モモのピンク、雪山の白のコントラストはまさに春爛漫です。此に加えて青空があれば申し分なかったのでしたが、霞んでいては仕方がありません。